5つってめちゃくちゃ難しいけど「私を構成する5つのマンガ」

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#私を構成する5つのマンガ

マンガもアニメも映画もめちゃくちゃ好きなので栄養摂取のように毎日何かしらに触れています。
どの作品にもそれぞれの良さがあって「一番はこれ!」みたいな言い方はできないのですが、今の感覚で「私を構成する5つのマンガ」を挙げてみます。
たまたま忘れてるマンガもあるかもしれないので、明日聞かれるとまた違うものを挙げちゃうかもしれません...

機動警察パトレイバー(完結)

自分はロボットやメカが好きなんですが、この作品では人が搭乗する巨大ロボットを「作業機械の延長」として表現しています。
それらのロボットは「レイバー」と呼ばれて土木作業などに使われるのですが、レイバーを使った犯罪を取り締まるための組織が「パトレイバー隊」という感じです。
登場するロボットは基本的には空も飛ばないしビームも撃たず宇宙にもいきません。(すべて例外あり)
泥臭く最終的にはロボット同士の殴り合いのけんかになることが多いです...

この作品の一番の魅力はレイバーだけではなく「作者が未来人ではないか」と思わせるような描写が多々あることです。
「パトレイバーが未来を予測できなかったのは携帯電話の劇的な高性能化と普及」と言っても良いのではないかというくらい今の時代に当てはまっちゃう描写がちりばめられています。

Windows95(1995)もリリースされていないような時代に「ロボットを制御するOSにコンピューターウイルスが入っていて暴走」などがテーマにされていたりもしてホントにすごいなって思っちゃいます...

「視点を変えて物事を見れば見え方が変わる」みたいなのをこの作品から学びました。

ゴールデンゴールド(連載中)

この作品を誰かに紹介するときは「広島県の離島の街にアニメイトを建てる話」と乱暴に紹介しています。
その過程で不思議なことがいろいろと起こるのですが、島民の生活感やビジネス的な視点が妙にリアルな反面、妖怪のようなものに振り回され(いまのところ)派手さはないもののグイグイと引き込まれちゃいます。
連載誌も「月刊モーニングtwo」ということで子供向けの作品ではないので大人の方に読んでもらいたい作品で、仕事仲間やお客さまなどに「今、面白いマンガは何?」と聞かれたらゴールデンゴールドをオススメしています。
まだ連載中なのでこの先どうなるかはわかりませんが、たぶんこの先私の何かを構成してくれそうだなーと...

この作品については↓に紹介文を寄稿しています。http://magazine.colorfulbrick.com/culture/1676

天使な小生意気(完結)

作者は 西森博之さんで、このかたの作品は「今日から俺は」が一番有名かなとは思いますし、もちろんそれもすばらしい名作で私がヤンキーにあこがれかけた作品です。
ご紹介している「天使な小生意気」は西森さんの長編2作目で、「男の中の男」になりたかった主人公の少年がたまたま出会った小悪魔にそのように願い事をしたら「女の中の女」(絶世の美少女)にされてしまうドタバタコメディです。

様々な個性を持つ登場人物が特技を持ちより力を合わせて困難に立ち向かって行く様子は胸が熱くなったり泣けたりと全20巻(ワイド版は10巻)を飽きずにドキドキワクワクしながら楽しめる作品です。
人にはどこかにその人が活躍できる場や役割があるもんだなと学びました。

この作品、序盤はすこし手探り感があって後半に進むにつれて登場人物の魅力や個性が引き立ってくるといういわゆる「描きながらキャラが成長して作者を引っ張ってゆく作品」だったのかなと感じました。
西森博之さんの作品のいい意味でのテンプレが確立してそれが一番魅力ある形で表現されているのが「天使な小生意気」だと思います。

メイドインアビス(連載中)

秘境の大穴アビスの底に母親がいると信じて未知の生物で埋め尽くされた未開の生態系である大穴の底に潜っていく物語です。
風の谷のナウシカに出てくるような腐海のような世界の中で、想像の斜め上を行く様々な苦難を乗り越えていくお話で、あらすじを読めば優しそうなお話ですが内容はかなりエグくてその不条理さが妙にリアルに思えます。
作者のつくしあきひとさんはもともとイラストレーターとして活躍していた人ですが、漫画は本作が初の作品になるそうです。
表紙のカラーイラストなどはそのままポスターにしてほしいくらいの美しさですが、マンガに関しては少し読みにくい部分もあります。
しかしながらそれを含めても独特の世界観と感性があふれている作品で、「作者の頭の中を覗いているような感覚」にもなる作品です。
他人に媚びずに自分の表現したいものを表現することで、本当のファンだけが残ってくれるんだろうなと感じた作品で続刊も楽しみです。

風の谷のナウシカ(完結)

インターネットが普及する前は「原作マンガでは映画の続きがディープに描かれている」ということがあまり知られていなかったのですが、今はもうほとんどの方が知ってると思います。
念のためにお伝えすると、映画の内容は2巻くらいまででそのあと7巻まではダレルことがなく壮大なお話がずっと続くのです。
多種多様な人たちのいろいろな思惑と予想外のものが仲間に加わってのクライマックスなど、映画版を観て少しでも好きだと感じた人は絶対に読んでおいたほうがいいです。
スクリーントーンも使わずに鉛筆で書いたのかという感じのマンガはややわかりにくいシーンもありますが独特の味があってこれもグイグイ引き込まれてしまいます。
メイドインアビスもそうなのですが、世界観がものすごく細かく設定されているのでこの作品の中でしか出会えない世界があるのが素晴らしいと思います。
全7巻セットがボックスになっていて3000円くらいで売られていますので、一家にワンボックスは備えておいて良いかと!(今はちょっと値上がりしてるかも)

ところで原作の通りにナウシカの続きを映画で作ってくれませんかね?

以上、「私を構成する5つのマンガ」というテーマからは若干脱線したかもしれませんが5つ紹介させていただきました。
お時間があれば読んでみてもらって感想など教えてもらえたらうれしいです!



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