【詩】ゆり子さんの猫
ゆり子さんの猫
ゆり子さんの猫
ゆり子さんの猫
ゆり子さんの猫は大きくて
それでいて
とってもキュートなゆり子さんの猫は
バレーボールの瞳
ホルンの耳
手足は毛むじゃらの丸太で
胴体はお布団のロール巻き
ゆり子さんの猫の頭をなでなで
ゆり子さんの猫の首をなでなで
ゆり子さんの猫は
瞳を閉じて
のどをゴロゴロさせて
気持ち良さそうにしています
ゆり子さんの猫を清潔に
デッキブラシを右手に
ホースを左手に
ゆり子さんの猫を洗おうとすると
ゆり子さんの猫は水が嫌なのです
唸り声を上げて
毛を逆立てて
ゆり子さんを威嚇します
ゆり子さんの猫は体が大きいので
ゆり子さんの猫はいっぱい食べます
食事代が大変です
食事の用意も大変で
たらいにご飯を盛って
ミルクをあげる時は
洗面器に入れて
ゆり子さんの猫と遊ぶ時は
ゆり子さんとゆり子さんの猫の運動会
猫じゃらしを持って追いかけます
追いかけられることもあります
初めは笑っていたゆり子さんも
しまいに真剣な表情になっています
ゆり子さんの猫
ゆり子さんの猫
ゆり子さんの猫
夜もふけました
お休みの時間です
ゆり子さんの猫は先にお休みです
ゆり子さんは
ゆり子さんの猫の隣に布団を敷きます
電気を消して眠ります
ゆり子さんの猫のしっぽが
ゆり子さんの枕なのです