【詩】かがみのおりがみ
光がひとつ
当たって跳ね返る
ひとつの光の線が
動いて面を作り
当たって跳ね返る
鏡によって
光の面が
折り畳まれる
幾つもの鏡で
光の線
光の面を
折り畳んで
かがみのおりがみは
人の夢の儚さにも似て
一枚の紙を折り紙に
紙は鏡
映されるものが
折り込まれる
見慣れた風景
話された言葉
綺麗に丁寧に
折り込んでいく
折り終えたら
それは
形となってしまう
かがみのおりがみは
ひかりの遊戯
静かなる
湖の底に沈めたい
お魚が泳いだり
人魚が泳いだり
かがみのおりがみは
誘うよ
美しきひとを
捕まえるために