【詩】裸足のLADY
靴なんていらない
まして
ハイヒールなんていらない
やわらかに歩く
しなやかに
身にまとうものは何?
光り輝くドレス?
身につけるものは何?
100カラットのダイヤモンド?
そんなものはいらない
照明なんかいらない
太陽の光さえあれば
音楽なんかいらない
静けさの中で
ただ歩くだけ
優雅
気品
揺るがぬ自信
持っているものは
こころとからだ
それだけ
今まで
どれほどの羨望の視線を
浴びたでことしょう
どれほどの甘いささやきを
受けたことでしょう
でも
誰かの所有物であることは
決してなく
そして
誰かを
何かを
所有することは
過去も
未来もなく
世界の中にありながら
世界に所属するわけではなく
どんな時も
しなやかな姿
どんな時も
やわらかな歩み
裸足が
自然で
裸足が
ふさわしい