なぜ留学に?何を学んだ?英語は喋れるようになった?
私は15歳の時に、10ヶ月間カナダに留学していました。辺境もいいところ。オーロラと美しい星空、そしと雪がちらつく雲を見上げる毎日でした。
帰国後、留学していたと言うと、高校生で留学するなんて、何しに行ったの?何を学んできたの?英語喋れるようになった?と、だいたいそんな質問を受けます。
一つずつ回答すると、高校生で留学したのは日本を出たかったからです。日本が嫌で嫌で仕方がなかったんです。これは私が国立出身ということに加え、政治の腐敗やら古い慣習などを見るにつれて日本を見限ろうと、中学3年生ながらにしてそう思ったのが要因でしょう(今は日本好きですよ、この頃から嫌いな部分は変わってませんが)。
何を学んできたか。これを言うと不思議そうな顔をされるのですが、人間皆同じということを学びました。肌や目の色、信じる宗教、性別、全て所謂日本人とカナダ人は違いました。ですが、笑顔でいれば笑顔で返してくれる。言葉が通じなくても伝えたい思いがあれば伝わる。仲良くなると名前を呼び合える。面白いものは面白い。大切な人は大切。嫌いな人は嫌い。人種差別。別れは悲しい。
日本で起こってるようなことはカナダでも起こっているし、他の国でも起こっている。今はまだ起きていなくても起こりうる可能性がある。人間が泣き笑う理由も、大切なものも本当は同じ。人種やその他の違いは関係ない。そういったことを学びました。
最後に英語を喋れるようになったか。恐らく、喋れるようになったと思います(私の場合は帰国後も日本の高校で英語で授業を受けていたため実質2年留学していたようなものですが)。ただ、やはりジョークなどはレベルが高く、伝えたいことは伝えられるけど楽しませることができるかというとよくわかりません。でも、私にはカナダ人の友人がいますし、英語がジョークを飛ばせるレベルでなくても人間として好かれてるのであれば英語のレベルなんて些細な問題だと思っています。
しかし、勘違いしてほしくないのは外国へ行っても外国語を話せるようにはならないということ。努力しなければ永遠に話せません。魔法は存在しないのですから。正直、凄く努力しました。
そういうわけで、私の留学で得たものはこんなものです。また留学について書きたいことがあれば書こうと思います。もし、今あなたが留学へ行こうか迷っているのであればぜひ行ってください。思考の幅が広がり、人間として成長できます。
気負うことない、空気のような場所であってほしい。 記事に共感していただけたら、 サポートしていただけると幸いです。