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親代わりの人を亡くして

その人は初めてちゃんと信じられた大人で、親も含め周りの大人に絶望してたときに出会って
本当に初めて色々なことを話した
ずっと喋り倒してくるうっとうしい存在だったろうに
沢山耳を傾けてくれて
抱きしめてくれて
初めて自分がとても寂しかったことに気付いて、
優しさに泣く日々が増えていった
性格もどんどん変わったと思う
根本を変えるのは無理だけど、前向きになったり我儘になったり

その人が先日病で亡くなってしまい、
ずっと耐えてきたけど
生の感情を吐き出す場所がもうなくて
ここ最近毎日しにたいと思い始めてる
小学生のときに戻ってしまった気がする

その人以外にも親しい人はいるけど、自分勝手で自分の感情を最優先したみっともない怒りや悲しみは吐けない

飼っている犬のことを思うと抑制力も働くけど
最近はしごのもらい先のことも考え始めてる

まだ会話ができたころ
「あなたには、自由に好きなことをしていいって昔のあなたに言えば良かった」

めいた事を言われた

しの不安と戦いながら、あの人は私に何を後悔していたんだろう

ずっとお前は何もできないと言われ続けて、それが真実だと諦めていたところに
それを否定する手伝いをずっとしてくれて
人並みには届かないけど、それなりに形になれたとも思う自分に

あの人は何を憂いていたのか
ずっと考えてる

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