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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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2022年9月の記事一覧

人間の目利きとAIの目利き

情報過多の時代。 目利きの役割が益々重要になっている。 目利きと言えば、一昔前は、人間にしかできないことだった。それが今や、AI君が代替えできる領域が増えてきた。特に、ECサイトなどのリコメンド機能が典型だろう。知らず知らずに、お勧めを追加で買ってしまう事も多くなった。 店舗での衝動買いと思えば、こんなものであるが、世の中こういうITやAI君による目利きが拡がっている。 ところで目利きとは本来とういう意味だろうか。 デジタル大辞泉によると、次のようである。 め‐きき【目利き

IT活用のペースメーキングを続ける意味

今のように、IT活用やIT社会への適応が企業経営にとって不可欠な時代が来ると、30年ほど前に、誰が予想しただろうか? 私は、たまたま縁があって、IT業界やITに関連する仕事に関わって、もうすぐ40年近くになる。20代の頃、つまり30年ぐらい前、ITという呼び名はなく、ビジネス界での主流は、OA化だった。オフィスオートメーションの略だから、とても分かり易いと思う。今は死語に近い。 この当時は、パソコンが世の中に登場して、ビジネスパーソンだけではなく、一般の生活者にも馴染みに

アナログの立場から推進しないIT活用は迷走する

日本の迷走ぶりは、今に始まったことではないが、特にIT活用においては、迷路にハマっている感さえある。肝いりでデシタル庁を設立したのは良いが、推進の旗振り役と絶好の商売チャンスと捉えている業者の喧伝ぶりが目立つだけである。 国や行政だけではないが、“だれ一人取り残さない”というキャッチフレーズも今や流行語になって来た。これは、好意的に取ると、とてもフレンドリーな安心感が漂う話である。 これをIT活用に置き換えても、こんなメッセージになるだろうか? “日本もいよいよ、ITを使

AI君がますます身近になってきた?

ビジネス用語としてのAIという言葉は、そろそろ、常識になってきた感がある。 流石に、これだけ、新聞や身近なメディアでAIの文字を大量に目にするようになると、いやでも意識はAIに向く。 たった数年前は、AIが実用化される過程で、人がしている仕事の多くが消えてなくなるという論調だった。 まあ、これは今更言うまでもないが、産業革命以来、人がする仕事は消えてなくなり、また、新しい仕事が生まれてくる、この繰り返しなので、その流れで見たら、そんな劇的な事は起こらないし、心配する事も起らな

セルフレジを使ってみて思う事

セルフレジ。 使ったことがある人はどれぐらいいるだろうか? コンビニの一部で、セルフレジが始まったのが、まだ、2、3年前だと思う。 米国や中国では、セルフレジの店舗が先行した。 日本の普及のパターンは、既存店舗の通常のレジとは少し離れた場所にセルフシレジが設置されているケースが多いように思う。今のところ、お客さんに選択してくださいというスタンスだと思うが、どういう人がセルフレジを選択するのだろうか。 私は、ITには精通している方なので、積極的にセルフレジを使いたいところだが

適切なIT投資がますます難しくなる理由

無駄遣いや無駄な買い物をしない人は、世の中にはいないと思う。 もちろん、よっぽどの倹約家や合理的に社会生活が送れるような稀な人は別だが、私は、人間というのはそんな完璧な買い物や先行投資はできないと思っている。 普通に生活していても、買った時は、それがどうしても必要であったり、欲しくて欲しくてたまらなかったりしても、いざ買ってしばらくすると、そういう気持ちが覚めたり、思ったより必要でなかったり、そもそも、自分の期待した商品とは違う。こんなことはざらにある。 こんな私たちが、

ちょっとSNSの投稿を減らしてみたら・・・

ここしばらく、SNSNの投稿を減らしている。 特に、意図した訳ではないが、この8月公私ともに色々とあって、つい、投稿を数日怠った。 そうすると、人間はげんきんなもので、ふと、怠け癖が出る。それから、あまり投稿をする感覚を失った。そうすると、やっぱり、結構冷静に色々なことに気づく。 私の場合は、ITの仕事は本業の一つなので、ITの最新ツールを一度は使ってみることを心がけている。もう40年近く関わっていると、他の分野のどの商品に比べても、移り変わりの速さを感じてきた。 あっとい

在宅勤務はやっぱり、難しい

在宅勤務という言葉は今や当たり前になった。 そういう意味では、たった2年少しだが、隔世の感がある。言うまでもなく、コロナ禍で世の中が一気に変わった。 この世の中とは、日本だけではなく、世界中であると言っても過言ではない。 私は、このブログにも書いてきたが、約30年前に創業した時は、在宅勤務からスタートだった。もっとも、この時代の言い方は、SOHOワーカーと言って、米国スタイルが日本に伝わってきたことがきっかけだ。 国土が日本より広い中で、車での通勤に変わるスタイルである。言