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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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2022年5月の記事一覧

オンラインでのダラダラ会議はナンセンス

なかなか、オンライン会議は難しい。 私は、この形式を活用し始めてから15年は過ぎた。 新興国ベトナムに毎月半分近く滞在していたので、日本の社員との社内MTGは、オンラインが主体だった。ただ、世間は大企業の一部を除き、まだそういう時代ではなかった。 コロナ禍により、一気にオンラインでの会議が広がった。2年前から、在宅勤務をすることが当たり前になって、テレワーク難民なる言葉も生まれた。 私の持論は、もう20年以上前から、テレワークに限らず、ITという仕事ツールは、仕事のできる

中小企業では何でもできた方が良いわけ

中小企業には中小企業の仕事のやり方がある。 もちろん、それは強みとなるものもあれば、弱みとなるものもある。 有名なSWOT分析でもすれば、S(強み)とW(弱み)はすぐに見える化できるのも中小企業の特徴でもある。 そして、圧倒的に弱みが多い。だから、大企業や公的な中小の支援組織との関係性が重要にもなってくる。 あまりにも言い古された言葉だが、元請け下請けの構図の下請けの立場の中小企業が大半である。これは、日本だけのことでもなく、世界共通であり、大と小、上下の関係は、人間社会に

DXが進展していくとしたら人間はどうなるのか?

今、世間ではDXが流行っている。 ここ数年、IT業界特有の用語もかなり一般化された。AIを筆頭に、5G、ビックデータ。幾つかすぐに思い浮かぶ。 最近は、それを凌駕しそうな勢いなのがDXである。まだ、幸いと言うか当然というか一般の生活者はそれほど知らない。 ちなみに、DXを簡単に紐解くと、デジタル技術を駆使して社会を変革するである。 デジタル技術は、一般の方の理解としては、ITとそれに関係するデジタル機器ぐらいの解釈で良い。これは、まさしくデジタルで情報をどう扱うかという事と

仕事のできない人はSNSを使わないほうが良いわけ

SNSはどれだけの人が仕事で使っているだろうか? 私の感覚では、大企業の一部と超アナログ的な中小零細以外は、皆が使っているのではないかと思えるほど、浸透してしまった。 もっとも、実際は、代表的なFacebookやLINEなどの普及率などを勘案すると、国民全体の70%ぐらいが使っているようにも思える。 機密性や公共性の高い仕事をする大企業では、SNSをビジネスで使用することを禁じていることも多い。 これは情報セキュリティやコンプライアンスの観点などから考えると、至極当然のこと

情報は共有しすぎると逆効果

今どき、仕事を円滑にこなす際は、何らかのやり方で、仕事に必要な情報を共有する。 これは、すでに日本のビジネスパーソンにとっては当たり前のことである。 ところが、この情報を共有するという行為は、実にさじ加減が難しく、適正で効率の良い情報共有と言うのは、なかなか実現できないのが実情だ。 実際、仕事を離れても、私たちは日常で情報に触れている。言い方を変えれば、情報を欲している訳である。それは何のためかと問われれば、生活を豊かにするためであり、仕事であれば、より効率よく楽するためで

テレワークはモビリティ革命につながるか

痛勤電車と揶揄されていたのが、随分昔のように思えるようになった。 日本の満員電車は海外から見たら、異様と言うか驚きの習性と思われていたのは間違いない。特に新興国での活動が長い私からしたら、東京や大阪の事情をどう説明するか、色々と考えたものだ。 私も20代は、大阪のど真ん中で痛勤ラッシュを4年弱体験した。正直、会社員になる事すら頭になかった私には、想定外の人生体験だった。もともと現場志向の私には、これが続くととても耐えられるものではなかった。 なので、26歳の転職先は、自宅

コロナ禍を体験して情報感度は高まった

コロナ禍も2年が過ぎた。 怪我の功名とはよく言ったものだか、世界を不安と混乱に陥れた災難も少し落ち着きが見えてきた。まさしく想定外の危機に遭遇したわけだが、私が真っ先に期待したのは、世界が一つになる事、そして、つながっているという実感を持つこと。 そうすれば、今の地球上の課題や多様で様々な困難な事も一つでも解決に向かうのではと考えた。 残念ながら、必ずしもそうはならず、むしろ、人間のエゴと醜さを露呈した部分も少なくない。しかし、光の方に目を向けると、オンライン活動が、課題は

DX時代の社長の鉄則

DXは目的か手段か? 今のところ、実に曖昧である。目的なきDXが横行していると言う理解が現実的である。 ある意味言い古されているが、IT活用というのは目的ではなく手段である。現時点では、DXとITはあまりにも混同され過ぎている。 このままでは、本質を見誤る経営者も続出しているだろう。 もちろん、DXにはITと違って、社会全体や世の中を変革すると言う意気込みや挑戦的な取り組みも含まれているので、それはそれで私も歓迎はしている。 DXの意味をシンプルに考えれば、このことは比較的容