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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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2021年7月の記事一覧

志は人間の役割、知恵はITでカバーできる時代

ITにしてもAIにしても、その進化のスピードは常に想像を超える。 私が働きだして約36年。ずっと、何らかでITに関わってきた。 汎用コンピュータでの運用の仕事が私のコンピュータとの関わりの始まりだった。 ムーアの法則の話すら最近はあまり耳にしなくなった。そして、今は量子コンピュータの実用化の時代だ。 人間は進化の過程で、様々な科学技術を発展させてきたが、このITほど、社会的、経済的なインパクトが強いものは無いのではないかと思う。 一言で仮に言うならば、 “つなげる”と“

社会の目からデータの目へ変わる期待感

人の目や社会の目が気にならない人は、いるだろうか? 自分は他人からどう見られているだろうかと、沢山の人が気にして悩んでいる。特に思春期はそうだと思う。一方、70歳を超えて明るく元気な人は、そういう悩みを微塵も感じないような達観した雰囲気がある。 年齢がそうさせるのか?長い人生経験の中で会得した何かがあるのだろうか。 そういう私は、世間の目や人の目は、気にしないのではなく、どうして気になるのか?ということに向き合いながら、折り合いの付け方を考えてきたタイプだ。 人の目と言

情報は人間が処理してはいけない時代になるかも

情報過多は今や日常会話かもしれない。 生活者はともかく、ビジネスをしていると何らかで情報を扱うのが今や当たり前になった。 情報はどこかで誰かが作り出す。 昔は、情報の発信源となる人やメディアは限られていたが、今はその発信源が大衆化したし、メディアも多様になって来た。 そして世界がつながりだした。 一昔前に比べると、すでに世界はつながったとも言えるが、まだまだ、情報が行き届かない人たちがいたり、情報統制の中で生活していたりする人も多い。 日本は一見、情報発信や情報の入手

情報は共有するのではなく醸成する時代へ

情報を制する者はビジネスを制する。 この言い回しが当たり前だと思っていた時代があった。 20世紀の終わりから21世紀にかけて、IT化がビジネス社会を変えつつあった。 同時に、情報が経営の重要な武器になった。 経営情報と私は表現してきたが、顧客情報、コンペティター情報、人事情報、技術情報、クレーム情報など、経営戦略の立案や経営判断に不可欠な情報は増える一方だった。 必然的に21世紀は情報の共有化が企業経営の上位の課題となった。 IT業界では、メールの上位の機能を持つグループウ