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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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2021年3月の記事一覧

DX一色の感があるがITぐらい過剰投資になるものは無い

今、日本はDXブームといっても過言ではない。 私は、最近、地方活性化や古民家再生の仕事で、日本の地方めぐりが増えた。 地方には、一次産業や中小企業が主役の場所が多い。 驚くことに地方でもDXが日本のいたるところに進行している雰囲気がある。 連日、新聞などのメディアでDXが叫ばれている。IT企業もそれに乗じて絶好のビジネスチャンスとして超積極姿勢である。 一方で、一般の事業会社の経営者も積極的にDX投資と言う。 このにわかブームのことの発端は、デジタル庁創設である。 コロ

コミュニケーション手段の多様化、複雑化とともに発生する問題

変化がリスクを生む。 今、コロナ禍が引き金になって、様々なものの変化が連鎖的に始まっている。 この流れは、加速すると私は考えている。 このタイミングでコロナ禍に遭遇していなければ、日本は閉塞感のまま、しばらくはあまり変化なく過ごしていたと思う。 だが、すでに堰は切られた。変化を阻んでいたもの、規制されていた仕組み、生活者の意識の転換、経営者のジレンマ・・など、こういった鬱積していた気持ちが一気に変革のエネルギーに転換しつつある。 千載一遇の転換期にあるとことを自覚して、経

アフリカにおけるITの実用化は、地球を健全化するための大きなトリガーになる

今、ITは世界中に急速に、しかも見えないところで浸透している。 これはアフリカなどの新興国にいると強く実感する。 私は、約5年前に東アフリカのウガンダを訪れた。私の初めてのアフリカ訪問であった。アフリカについては、何から何まで興味津々。生活スタイルや文化、アートにビジネス。訪問前の気持ちの高ぶりはアジアの比ではなかった。 とりわけ、ITの仕事を長くしてきたこともあり、アフリカのIT事情にも強い関心があった。 ベトナムなどで20年以上前から活動しているので、アジアなどでの

似たようなITツールほど使いにくいものは無い

IT業界ほど、似たようなサービス、商品が乱立している世界はないと思う。 しかも、毎日のようにエスカレートする。 ビジネスに限らず一般の生活者がITサービスや製品に触れる機会が激増している。 その背景には、IT社会が急速に進展しているからであるが、私たちの周りにあるものはとにかく使いづらい。製品ごとの違いが利用者の負担になっているのは明らかである。 例えば、コロナ禍で一気に広がったWeb会議。TV会議ともいうが他にも色々な呼び方がある。基本的な原理は同じだ。 にもかかわらず