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はじめてカーリングした日、あの時勇気を出して良かったと思った話

今、私がこうしているのは、あの日にカーリングを始めたからであることは間違いないと思います。

自分自身を大きく変えた転機

人生は選択の連続。
やる・やらない・つづける・やめる
小さな選択の繰り返しのようにも感じますが、自分の中で「これは大きな転機になるかもしれない」と思いながら選択する場面もいくつかありました。
はじめてカーリングをした日も、そう感じる一日だったことを記憶しています。

初めて観たカーリング

2006年、トリノオリンピック。当時の女子カーリング日本代表選手はテレビに向かって手を振りながら、ビデオレターのような親近感で私に話しかけてきました。(もちろん、私に話しかけてきたわけではないが)
「何なんだ!この楽しそうな人たちは!」
そして、初めて見る競技でしたが、何となくルールが分かってくると、最後の1投までどっちが点とるか分からない(詳しい方は解るのでしょうが)展開にハラハラドキドキ。めっちゃ楽しい。
なんといっても、解説の小林宏さんの情熱あふれるトークに魅了されました。日本だけでなく対戦チームに対する親しみやすい言葉が印象的でした。
そんな感じで夢中で試合を観て応援していました。

4年後に思い出した感覚

それから4年後にもう一度同じ感覚を味わうのですが、それまで全く何もしなかったわけではありません。
身近にカーリングが出来るところが無いか、インターネットで探したりしました。しかし出てくる結果は、在住の県内では出来ないということ。隣県で夜や早朝にやっているということ。
当時、社会人になりたててで、目の前の仕事に食らいつき、あまり休日もなかった私の感覚では、隣県に足を運ぶという選択肢はありませんでした。そしていつしかカーリングの事は忘れていました。
しかし、2010年バンクーバーオリンピックでカーリングを観て、やっぱり親近感あふれる日本代表選手の挨拶と熱いプレーに再び魅了され、自分でも出来るんじゃないかと思って、再びインターネット検索を始めるのでした。

4年間の進化

驚くことに(?)4年経ったら地元でカーリングをしている人たちが現れました。ホームページのお問い合わせ先にメールしましたが、返事が待ちきれない私は、当時SNSの最先端だったmixiで検索をし、「この人はきっと関係者に違いない」という人にたどり着きました。

個人的に連絡をとり、地元では暫く練習が無いからということで、隣県の練習まで車で連れて行ってもらう事になりました。
自分の子供には「知らない人の車に乗ってはいけません」と怒ってしまいそうな話です。でも、やり取りをしていると「この人はきっと大丈夫」という謎の安心感があり、危険を顧みず、まだ会ったことない人たちの車に乗り込み、夜のドライブへ繰り出しました。
※本当はとても危険な行為なので、良い子は絶対に真似をしないで下さい。

私が何もしていなかった4年間で、地元にカーリングが出来る環境を作って下さった方々のご尽力に、感謝しなければならないと思いました。

#はじめてのカーリング

4年越しの念願!カーリングを体験しました。写真は初めてストーンを投げた時のものです。教えてくださった方が、記念に撮ってくださいました。当時のmixiの日記に張り付けたもので、とっても小さな画像です。ボヤボヤながらも、すっごい楽しそうな自分が写っているのが分かります。
すっごい楽しかったんでしょうね。そこから後のことはあんまり覚えていませんが、充実感と「次はもっと出来るようになりたい」という気持ちが大きく膨らみました。

追記(2022年3月13日)

当時の日記を拾い出してきました。

この日は午前中陶芸教室行って、
午後はジムでベリーダンスをして、
夜は初体験をしました(笑)

カーリングです!
4年前からカーリングを見るのは好きだったけど、
やっと実際にやってみることが出来ました。
マイミクになって頂いた◯◯さん、ありがとうございます!

~省略~

やってみた感想は・・・

めっちゃ楽しい!
でもうまくいかなくてちょっと悔しい!
もっと出来るようになりたい!

って感じでした。
もう春も近いのに、ウィンタースポーツです。
スキーとかボードとかスケートとか、
滑るのが苦手=冬スポーツダメってわけじゃないんですね。
(でも滑るのはかなり怯えてた)

またやってみようと思いました!
今日の筋肉痛がひどいので、鍛えなおしです

自分のmixi日記  2010年2月28日

そして、今に至ります。(10年分すっ飛ばしました)

経験と出会った人たちは宝物

今回は自分の中で部分的なお話だったのですが、今書きながら改めて思う事は、勇気を出して出会った人たちや自らの経験は、かけがえのない宝物だということ。
あの時カーリングを「やる」という選択をして、今に至るまで「つづける」という選択をして、色んな知らない世界を見ることが出来ました。この選択をしなければ一生会わなかった全国の人たちにも沢山出会うことが出来ました。
例えばこの先、「やらない」「やめる」という選択をすることになったとしても、この宝物は心の中からは消えない。そんな風に思っています。

あの時勇気を出して良かった。という昔話でした。

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