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#2 じーちゃん馬に乗る(2 ) 馬の背中からの景色

前期高齢者の乗馬事始め


※タイトルを変更しました。2024.9.5

体験乗馬の日がやってきた

福岡空港に降り立って武者震いした。
いや、ただ緊張してただけだろう。
約束の時間に来たお迎えの車に乗り込む。

今日、お世話になる乗馬クラブまでは、博多駅から鹿児島本線で行けば、30分ちょっとで最寄駅の東郷駅までいけるそうなのだが、Sさんが車でいきましょうとレンタカーで空港まで迎えに来てくれたのだ。

道々、車の中で、馬の習性についてのレクチャーをしてくれた。

馬は音に敏感。
外乗に出る馬は、大人しくのんびり屋さんである。
乗り手の経験や体重などに合わせて、クラブが馬を当てがってくれます。
などなど。

「馬の種類で分けると、サラブレッドやアラブは背が高いです。クォーターホースはウエスタン乗馬の馬で、背が高くないから外乗向き。サラブレッドは神経質な性格の子が多いので、初心者外乗には使いませんから大丈夫です」とSさん。
競走馬を引退した馬は神経質で性格が荒いらしいと聞いていたので、一安心。


カナディアンキャンプ九州乗馬クラブ


そんな話をしながら、空港から1時間ちょっとのドライブで、目的地の乗馬クラブであるカナディアンキャンプ九州に到着。

乗馬クラブなのだが、何故かクマが歓迎してくれる



綺麗なクラブハウスと木彫りの馬の彫刻、カナダ国旗🇨🇦が迎えてくれる。

カナディアン🇨🇦キャンプ九州
カナディアンキャンプ九州乗馬クラブのエントランス横の木彫りの馬ベンチがお出迎え

体験外乗当日の服装についてはSさんからアドバイスを 受けていたので、更衣室で持参した物に着替え、準備完了!

ちなみに、指示されていたのは 汚れても良い長袖•長ズボン(Gパンでも良い)を着用。

靴はこれも汚れてもいいような靴で、ゴム長靴のように踵 があるものが望ましい。

ヘルメットは必須だが、自転車用のものでもok。 (レンタルもあり、買う必要はない)。

手を痛めないために手袋 (軍手でもよいし、無料で貸してもらえる) 長袖・長ズボン着用は、擦り傷から身体を守るため だそうで、夏場は紫外線から保護する目的もある。

初心者🔰丸出しの自分(まあ正真正銘の初心者だけど)と比べると、 Sさんの服装はベテランの乗馬スタイルそのものである。 乗馬用の短靴とチャップスと呼ばれるふくらはぎを保護する ロングブーツの様なカバーの組み合わせで足元を固め、 乗馬用のキュロットパンツ、ジャケットを着た本格的な 乗馬スタイルのSさんはカッコいい!😍

「体験外乗コースの方は集まってくださーい」と、インストラクターの声がかかり、馬場へ集合する。

馬場でのレッスン

馬場へ到着すると、自分の他に二人の受講者と3頭の馬がいた。馬たちは馬装されており、鞍もついていた。

ん?一頭だけ白っぽい背の高い馬がいる⁈
これってまさか?
嫌な予感が頭をよぎるけど。。。

今はインストラクターの説明に集中しよう。


顔が引き攣り気味の筆者

馬上で馬へ指示を出す際のルールについてインストラクターが説明してくれている。

「馬の腹を踵で蹴れば、進めの合図です。舌鼓ぜっこと言って舌を鳴らす合図の出し方もあります」と始まって…。
両手で手綱を引き寄せれば止まれの合図。
止まってる状態で更に手綱を引き続ければ、後ろに下がれの意味になる。
手綱を曲がりたい方向へ引いてあげて進路を変える方法も習う。手綱を持った腕を右側に水平移動してずらせば、右を向け。
左にずらせば左を向け。
例えるならば、両手で手綱と一緒に水平にお盆を持っている感覚。
お盆を右側へ水平に持っていけば、左手の手綱は馬の首に当たり、右手の手綱は馬の馬銜はみを右方向に引く事になる。この結果、馬は首を右に向けるので、進路は右折するのだ。
なんだ、乗馬簡単そう!


まさかのサラブレッド😰


「さあ、乗ってみましょう」と、自分に当てがわれた馬の横に踏み台が置かれた。
あれ⁈他の馬よりデカくないかい⁈ 
なんと、あの白くてデカい奴ではないか!

初心者向けの外乗ではあまり使わないから…と言われたまさかのサラブレッド。
は、話が違う!

ここで怯んで、馬を取り替えてくださいと言うわけにもいかないし…。
教わった通りに神妙に馬に跨る。

馬に乗る作法


①手綱を馬の首の付け根辺りでまとめ、弛まない様に掴む
②踏み台に上がり、左足を鐙に掛けて、そっと体重をかける。
③スポーツサイクルやオートバイに跨る時の様に右足を上げてサドルにまたがるように鞍に跨る。

「馬の刺激にならないように、優しく鞍に座ってあげてください」とインストラクターのアドバイス。
心の中で、よっこらしょと掛け声をかけながら、スムーズに右足を振り上げ、馬の右側に降ろすことができた。無事に鞍に座ることができ、一安心。
馬の背に乗ってみるとずいぶん視線が高い!
すごく高い!


いったい自分の目の位置はどのくらいの地上高になっているのか?

⭐︎⭐︎⭐︎

馬の背丈は、馬の肩にある「きこう」と呼ばれる突起の部分の地上高で表現する。サラブレッドだと155センチから170センチ超の範囲だそうだ。今乗ってる白馬君は160センチはある気がする。

これに自分の身長から座高を計算する。
90から94センチらしいが、昭和生まれの日本男子である小生は、悲しいかな「胴長短足オヤジ」であるから、94センチとしよう。
160+94=254
250センチを超える身長になる!
自分の頭から眼までの高さを引いてみても、身長2メートル超えの巨人の目線だ。
高く感じるはずだ。

低めのブロック塀に登って跨り、座った高さを想像してみて欲しい。しかも、馬はブロック塀と違って動くと上下左右に揺れるのである。

しかも馬はイキモノである。
言葉は多分…通じない?
こいつが暴れ出したら⁈
想像は悪い方へどんどん膨らんでいく。

⭐︎⭐︎⭐︎

まさかのサラブレッドの上から始まった乗馬!
この馬と果たしてウマが合うのだろうか?
とりあえず馬に跨った。

いよいよ馬場でのレッスンの開始である。

つづく

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最後までお読みいただきありがとうございます。

前期高齢者から乗馬を始めた「じじい」が、より多くの人に乗馬の楽しみを知っていただきたい、また、より多くの高齢者に乗馬を体験していただければと思いたち、筆をとったnoteです。

「面白そう❗️」と思って下さった貴方!
是非、スキをお願いいたします!

また、筆者は「乗馬しろうと」ですので内容の誤りなどをコメントでご指摘いただければ幸いに存じます。


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