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令和3年度中小企業診断士二次試験の再現答案について(Ⅰ64,Ⅱ50,Ⅲ61,Ⅳ75=250)

こんばんわ。コンボイです。
ワタシは令和3年度に3回目の診断士2次試験を受験し、合格しました。
平凡な点数で恐縮ですが今回は再現答案をUPさせていただきました。
なお、得点請求済であり、当該得点になった理由も以下の通り推測しておりますので、ご参考になれば幸いです。
なお、ワタシの感覚的には、事例Ⅱは採点厳しめ(基本的に診断士の受験生はマーケティング好きな人が多く、相対評価では厳しめになる)、事例Ⅲは甘め(自分を含め製造業の現場系の話はよくわからん人が多い)印象です。
ちなみにワタシは私立理系なので、国語はあまり得意ではないです(センター試験の国語も6割くらいの得点率だったような)。

事例Ⅰ64点
→ディレクション業務をコンサルティング業務と言い切る致命的なミスを犯してますが、第5問で両利きの経営的な解答を行ったため、合格点を超過(一説によると一次試験でも問われた両利きの経営の論点に触れているかが合格の分かれ目だったそうな)あとここ数年はイノベーション系の論点(R1年:オープンイノベーション、R2年:バウンダリースパニング)が頻発してましたので、その流れに基づき、第4問でイノベーション関連の文言を(敢えて)記載しました。

事例Ⅱ50点
→外部資源(和菓子屋など)の活用観点が抜けているので合格ラインに達していない。また、手書きの手紙といった与件文に寄り添っていない対応策を記載したものマイナス要因。

事例Ⅲ61点
→それなりに1次の知識を使用し解決策を記載しているのでぎりぎり合格ライン超過。問四で「若手職人に直営店での勤務を体験させ、顧客の潜在的なニーズを含めた思いを肌で感じさせ、今後の製品開発に活用していく」と稚拙な文章を記載してしまい、書いている自分が恥ずかしく感じましたが、想いは通じたようです(笑)

事例Ⅳ75点
→NPV問題以外は解答しているので、合格ラインを超過。ちなみにNPVの問題は計算根拠を記載してましたので、それなりに部分点を得られたものと考えられます。

事例Ⅰ
T1 理由は技術革新が急速に進み、代替品の出現により競争が激化する状況下で、少ない人員構成で環境変化に素早く対応するため、高付加価値事業であるコンサルティング業務に集中し差別化をはかるためである
T2 理由はプログラミングの専門知識を持つ専門人材を管理するにあたり、職人による専門知識よりも、三代目の広告代理店での勤務経験のほうが活用できると考えたため
T3 利点は、減少傾向である紙媒体事業に依存せず、事業リスクの分散を図ることが可能である点。欠点は新規参入業者が存在し、競争が激しい事業で差別化・新規顧客開拓が困難な点である。
T4 3 代目は事業の高付加価値化に向けたオープンイノベーションに向けて、①顧客の潜在的なニーズを把握する②外部企業と連携し、外部の知見を踏まえて新商品や新サービスを開発すること、が求められる。
T5 課題は新規顧客の開拓と部門間のシナジー効果の発揮である。解決策は営業力強化に向けた自社の強みの訴求、部門間の連携を強化し、互いの顧客に対して商品・サービスを提案し、シナジーを発揮することである。

事例Ⅱ
T1_S 地元産大豆と良質な水にこだわり作成した豆腐
T1_W 売上の大半を占める PB が大手の攻勢により消滅
T1_O リモートワークの普及により自宅での食事にこだわる家庭が増加
T1_T 感染症の蔓延により人的接触が制限され移動販売の売上が3割減少
T2 増加傾向である食事にこだわる主婦層を対象に、大手米穀店 Y 社の EC サイトで X 市の特産品と共に B 社の標準品や季節性商品を販売する。EC サイトで B 社のこだわりの原料や製法を訴求し、地元産大豆の魅力を伝える。
T3‗ザー 季節性商品の説明やレシピ・紹介キャンペーンに関する置き配用のチラシを作成・配布し、客単価・客数を増加。
T3‗ジー 使い捨て容器に試食品を詰め、手書きの手紙と共に近況報告を行い、継続的な関係を構築する。
T4 製品戦略は x 市の主婦向けに豆腐やおからを使用した「手作りお菓子セット」を開発すること。コミュニケーション戦略は IM で当該レシピの動画を配信し、双方向のやりとりや好意的な口コミを誘発すること。

事例Ⅲ
T1_強み 熟練職人による自社ブランド製造が可能。一貫体制をもち複数のバッグメーカーから受注実績がある。
T1_弱み 新製品の企画・開発経験が少ない。熟練職人の技術が承継されていない。
T2‗1_課題 縫製工程で自社ブランドの修理作業も担当
T2‗1_対応策 自社ブランドの修理作業と縫製工程を分離・分業化し、縫製工程の稼働率を向上させる。熟練職人の技術を標準化し、マニュアル化・OJT により若手職人に承継する。
T2‗2 受注生産のロットサイドが過大で在庫が発生
T2‗2 受注量に基づきロットサイズを決定することで、在庫を削減する。
T3 製品企画面の課題は直営店で得た顧客の潜在的なニーズを製品開発に生かし、新製品の企画・開発力を上げていくこと。生産面の課題は計算計画を週次で策定し、精度を上げ、資材欠品を防止することにより稼働率を上げること。
T4 職人の手作りによる自社ブランド製品を進め、事業の高付加価値化を図るべきである。対応策は熟練職人と若手職人がマンツーマンで OJT を実施し、技能承継を図る。また、若手職人に直営店での勤務を体験させ、顧客の潜在的なニーズを含めた思いを肌で感じさせ、今後の製品開発に活用していく。

事例 Ⅳ
T1_1 売上高総利益率:27.28%
T1_2 有形固定資産回転率:4.56 回
T1_3 自己資本比率:19.85%
T1_4 売上高営業利益率:0.32%
T1_2 固定客が存在するため売上高営業利益率は高く、またチェーン展開により効率性が高いが、長期借入金が多く安全性は低く車両管理費・人件費が負担で収益性が低い。
T2_1 48,000,000
T2_2 1017 万円につき正味現在価値がぷらすなので投資すべき
  注)計算根拠はそれなりに記載してましたが内容は忘れました
T2_3 1,966,335
T3_1 32143
T3_2 38572
  注)計算根拠はそれなりに記載してましたが内容は忘れました
T4_1 車両管理費・人件費の削減により売上営業利益率の改善につながる
T4_2 地域課題である高齢者の買物難民の解決により企業イメージの改善・固定客化につながる


以上です。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。

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