硬派物語⑧
ボードもそれぞれ残り1本になりました。
感謝です。
ご興味のある方はお早めにお問い合わせくださいね。
なんだか雪が早そうな感じしませんか??
さて、渋い男の1本 月讀。
硬派物語もいよいよ大詰めですね~~行ってみますか。
Episode⑫ 再会
お互いにお互いのスノーボーディングを描いてきたクマさんと俺。
その後再会する。
それを話す前にまずは『月讀』について少し話そうと思う。
月讀は美神のキレのあるアウトラインを使いながら、ノーズとテールには相当の張りを与え、なおかつテールはムーンテールで割れていない。
それがどういう意味を持つかというと、とにかくスピードにも走りにも衝撃にも強いタフな板だ。
雪心と同じようにノーズとテールのRの始まりまでの間にフラットがあってゆっくりとノーズとテールもアップしていく。美神よりもセットバックは1㎝後ろで設計した。おのずとビンディングの位置もテールに下がることで直進性と走破性も上がり、板はガンガン行くし喰いついた雪には爽快なほどの切れを見せる。
美神と同じアウトラインをして、これはまったくの別物。
月讀は本当に好きと嫌いがはっきりする板だから、このフィーリングはダメだと思うユーザーもいるけれど、そういう板でいいと思って創り上げた。
俺は月讀が大好きだ。 しかし数年乗る中でやっぱり好きだからこその悩みも出てきたわけだ。
こんな俺でも悩むこともある、ボードに関しての事だけれどね。
美神の軽快なキレ味、月讀のズンとくる走り。
今でこそキレキレでフルカーヴィングのパウダーボードが流行っているらしいけれど、元祖はもちろんKonayuki Snowboardsで、そんなの当たり前だのクラッカーのところから創ってきたんだから、切れも走りもまあ当然なんだけれど・・・
モットモット欲しくなっちゃうんですよ。
板が真下を向いて最高速になってからも、まだもう一発踏める。
深い雪の中で回し込んだらバコンと飛び出してくるようなヤツ。
その先のターンを仕掛けられて、ワクワク感と奥行に痺れるような板。
高速でグリップするアーチに身を委ねられるような快感。
そんな板誰が乗るんだっつーの!! みたいなアクセル多目に踏めるボード。
それでいて低速ではどっしりしている渋さとステアリング加減。
どうするかな~~??
会社にはお金ないけれど、かあちゃんには内緒にプロトタイプ作っちゃうかな??
売れないボード出しても、ユーザーさんも喜ばないかな???
なんてお金や評判を考えて経営者っぽくなりかけた時に、一通のカタログ請求メールが届くのです。
岩見沢、菊地司。
って、オイオイ待て待て!!
これってMr,ウインタースティック 菊地さんじゃないの??
北海道を代表するレジェンドだったら、先ずは今乗れる試乗ボード全部お送りした方が手っ取り早いし、それがやっぱり礼儀だな~~オマケにもしアイディアをもらえたらチット嬉しいな。
なんてゲスの極みオヤジ、欲を出して連絡してみたらやっぱり好きなもの同志は縁が出来るね~~メールの主は『北海のヒグマ』さんでした。
それから数日経って、菊地さんからはボード乗った感想のレポートをガッツリ丁寧にいただきました。
さすがにこの時代のレジェンドは違います。
その中で衝撃だったのは・・・
続く・・・🐂
投稿日 : 2017/11/21
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