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高校生の頃、詐欺に遭いかけた話

五反田地面師詐欺事件

いつからか五反田駅のホームから見えるようになったタワーマンションを眺めると約55億円の地面師詐欺事件を思い返して詐欺の恐ろしさに身震いする。

私が上京したばかりの頃、頻繁にあの旅館の前を通っていました。それは旅館の土地を狙っていたわけではなく、近くで新人研修をしていたからです。

まだ19歳の私が知っている東京の場所としては数少ない内の1つでした。

まさか、よく知っている建物が詐欺の物件として狙われて地面師が暗躍していたとは微塵も思わず、前を通っていました。

巨額の地面師詐欺事件と大々的に報道されたのを目の当たりにして手が止まり、東京の怖さを思い知らされました。

この事件も私が詐欺事件に興味を持った1つでもありますが、その少し前から私は詐欺の恐ろしさを目の当たりにした経験があります。

ウイルス詐欺に遭いかけた

高校生の頃、ネットサーフィンをしていた時のことです。出てきた広告に気が付かず、クリックしてしまい画面が広告のリンク先へ飛んだことから
始まりました。

ウイルスを検知しました。カスタマーサポートに連絡してください。

多分、こんな感じ☝️のポップアップが出てきて
電話番号が書いてありました。
まず、物凄く焦りました。えーなにこれ😱って。

とりあえず、自分でなんとかしなきゃと思って
今思うと大バカですが電話をかけました。

そしたら、カタコトの日本語を話す外国人女性がでました。私の話している日本語が理解できない様子で上司に確認すると言って会話がスムーズにいきませんでした。

まず、ここで若干の違和感を抱きます。画面にはMicrosoftのロゴが入っていたため海外のカスタマーサポートに繋がってもおかしくは無いけど、
それにしては仕事にならないくらい言葉が通じないし、とても対応が良いとは思えなかったからです。

後ろにいる日本人男性から指示を受けているようにも感じました。通話の音声も雑音が多くて、サービスの品質を疑いました。

これは詐欺ですよね
さらに大バカな質問をしました。不安でもう泣きそうになっていました。パソコンを治すためにお金がかかるとしたら、父に言わないといけないし
謝らなければならないからです。

ハハハ、コレはサギジャナイヨ。
ムリョウ、ムリョウ!

カタコト外国人女性は無料を連呼します。
それなのにクレジットカードの番号を登録しろと言うのです。

高校生のこなつクソガキはクレジットカードなんて持っていません。これがプリペイドカードなら自分で買って送金して詐欺に遭っていたかもしれません。

親に言わなければいけないから、と言って電話を切りました。
おかしいと思いつつも、不安と焦りで冷静じゃ無い私はすぐに父に事情を話しました。

当然、父もネットリテラシーゼロ、詐欺リテラシーゼロなので、クレジットカードを財布から出しかけていました。

でも、どこかで私も父も心に引っかかっていました。無料なのにクレジットカードを登録するっておかしくない?と。

pcに関しては兄が詳しいので治せるんじゃないか?と父が思ったようで、電話して相談しろと指示を受けました。

いや、それ詐欺だから。

兄からのひと言で驚くほど冷静に目が覚めました。これは詐欺なんだと疑念が確信に変わったことでスマホで検索してみたら同じような手法の詐欺がヒットしたのです。

プログラムを仕込んで画面を固定させているだけのようでした。強制シャットダウンしたから、いとも簡単に元に戻りました。

あの不安と焦りでおかしくなっていた時間を返して欲しいですが、それよりも世間知らずの無知ゆえにカモにされた恥ずかしさと悔しさでいっぱいでした。

詐欺リテラシーの重要さ

高校生の頃に詐欺に遭いかけたことは、不幸中の幸いでした。

これが大人で、ある程度収入があったら誰にも相談せず決済していたはずです。

そして、この出来事が無ければ私は無知ゆえに搾取される現実を知らずに危機管理のない大人になっていたと思います。

それからの私は詐欺のニュースに対してのアンテナが非常に高くなりました。また自分からも事件について情報収集し違和感を確信に変えられる知識を身に付けるように心がけています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。良ければいいねとフォローもよろしくお願いします。

ではまた、次の投稿で。

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