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これまた反抗期か。42歳だけど。。

10日前に父から電話があり、何かなと思ったらお勧めの本があるから読んでみてほしいとのこと。

ふむふむ。
今までになかったパターンです。

わたしと姉にプレゼントしたいけれど、2005年発行の物で本屋さんには並んでないから代わりにネット注文してくれないか、お代は送るから。と。

父は近所にある図書館に足繁く通っているようで、"最近は年間で150冊程読んでいる" という話を会うたびに耳にします。

最近借りた本が父にはえらく共感する内容だったらしく、
「子育て中のあなたたちにも是非読んでみてほしい。お父さんが常々思っている事が同じように書いてあった。」
だそう。

まだ本のタイトルも聞かないうちから氣持ちがざわざわするわたしは、反射的に親を受け付けなくなっている思春期のそれと同じだろうな…なんてぼんやり感じていました。

思春期といわれる時期から、もう25年〜30年ほど経っているのにな。これも一種の中ニ病になるのかな。…なんて思って半分自分に呆れながらも話の続きを聞いて、

「新書を買うのは勿体無いから、中古本を探してみるね。結構きれいなのが売られてるから。」

と答えました。
"じゃあ、お任せしますね。"という父の言葉に了解ですと言い、電話は終了。

金美齢さんといえば、"そこまで言って委員会"でよくお見かけしていた方だ。
お綺麗で、歯ぎれ良い話し方をされる方だったな…という印象はあるが、どういう思想をお持ちの方だったかはわたしは何も覚えていなかった。

ネットで探すとすぐに見つかり、購入した。
読んでみると、自分の思考と違う部分ばかりが目について頭に残る。。
先入観が強すぎるんだなと自分で氣付きつつも止められないままに謎の勢いにまかせて読み切った。

疲れた。

本の内容がどうこうというよりも、わたしと父の関係がその本を媒体にして繋がるような感覚だったのだと思う。(ん。なんか日本語おかしいかも…💦)

本を薦められた時、夫と夜にウォーキングしながらその話をした。

わたし "なんかさ、お父さんが本を薦めてきたんだけど、ネットの画像で帯の部分を読むだけでももう、ウッ…と来てしまって。多分、わたし薄ーい反応してしまってたと思う。"

夫 "そういうのはさ、あんまり構えずに受け取ったらいいんだよ。
お父さんがただ、自分としては響く本だったから読んでみてほしいって、それだけのことなんだから。
手に取る前から意地張るのは違うと思うよ。"

うん、夫の解釈が合ってると頭ではわかる。
本を読んだところで洗脳されるわけでも何でもなく、普通にレビューも高評価な本だもの。

でも、心の中でめらめらしてくるのものがあるってはっきりと感じてしまう…
はぁ。。反抗期かよ…。。


本を読み終わってから、すぐに父に感想を送った。
…という話を、また夫とウォーキング中に話した。

わたし
 "お父さんはこの本のどのあたりが響きましたか? 子どもたちがどんな人間に育つのかは、大人がどんな価値観を持ち、どんな願いや理念を持って生きているかにかかっている…とか、一貫して言われている事は共感する部分もありました。
筆者は理論的に考え、自分の思考と行動力で切り拓くことをモットーとされているようですが、私は感覚的な人間なので、そもそも持っているカードが全く違うのだなと思いました。

子どもに張り手をした時には、子どもの痛み以上に手の痛みと罪を感じると思いますし、それまでに築いた信頼関係がそこまでだったことと、手を上げることでしか伝えられない自分の未熟さを恥じると思います。なので、その部分は全く共感できませんでした。

正解のない中で、周りを責めたくなったり、でも結局は自分を省みて反省したりと心情は大きく揺れ動きます。
でも、それでいいのだと思っています。確固としたものは掴めないままでも、自分の欲と祈りをごちゃ混ぜにしながら子どもたちに関わり、お互いに傷ついたり喜んだり、人間という物を学び合うこと、それが私のやり方な氣がします。

自分では手に取らない本だったと思いますが、興味深かったです。
感想を送ろうと思って珍しく集中して読めましたし。ありがとうございました。

そんな事をお父さんにメールしたよ。"


"またそんな……😟
当てつけみたいな文章送ったの?
言いたい事はわかるけどさ、そんな反抗的な文章にしなくてもいいでしょうよ。"

ほんとそう。
でも、なんだろう止まらないのは。
わたしの陰湿な性格の表れなのか、30年程お腹の中で寝かせてきたものが、隙あらば出ていこうと狙っているからなのか。


父からは、
"自分も本の内容全てに肯定はしないけれど、これから何かの時には役に立つんじゃないかなと思います。
そして、あなたたちの子どもは立派に育っていると感じますよ。それはあなたたち夫婦の努力の賜物ですよ。"
と返信が届いた。

はい。わたしの独り相撲…😟
関わりたいのやら関わりたくないのやら…。

ちなみに姉に、
"父さんがお勧めの本を送りたいって言ってるんだけど、でも、お姉ちゃん仕事もお爺ちゃんの介護もですごく忙しいのに。読書の時間まで取れないよね。"
と伝えたら、

「へー!お父さんがそんなに勧めるって今までにないね!興味湧くわ!読む読む、送ってー!😄」

あぁ。。
これこそほんとの大人じゃなかろうか。

ミジンコのような器のわたし、42歳になってもヘタクソな反抗期だ。


*ponsuuさんのイラストをお借りしました。
もやもや〜がかわいいです✨
ありがとうございます✨
わたしもこのくらい憎めないかわいいモヤモヤに昇華させたいです。

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