見出し画像

初・公開用マージモデル「lastpieceMix」をリリースし終えて

モデルダウンロード

リリースをし終えて

疲れました。お疲れ様でした。
モデルを恒常的にリリースしている方々には、本当に感服します。

モデル公開に対する意欲は、前々からあったんですが、この技術自体黎明期なので、ライセンス問題が度々取り上げられている現状、公開したいけど怖い!というジレンマに陥ってた節があります。

初の公開用マージモデルということで、粗削りな部分があるかもしれないですが、私的には比較的満足のいく結果になったかなーと思い、リリースに踏み切った感じです。

ライセンスも基本的にCreativeML OpenRAIL-Mライセンスのみに厳選して、モデルに与えられているパーミッション(権限)も、しっかりメモしてマージに取り掛かった感じです。

現状、個人利用・商用利用はどちらもライセンスは問題ない認識ですが、商用する場合は、一部制限がありますので、ご利用の際はお気を付けください。

lastpieceMix 利用権限

自身のポリシーとライセンスの壁

出来ることなら、全てクリーンな状態で公開したかったという思いはあります。
しかし、私が普段個人利用していたマージモデル(lastpieceMix_ClosedModel)の描画タッチやその雰囲気は絶対に継承したいという強い思いがあり、色々試行錯誤していたのですが、納得ができるものができなかったので、結果的に一部制限ありということで妥協した感じです。

マージテスト途中の出力結果(1)
マージテスト途中の出力結果(2)
最終マージテスト結果

その中でも、重視したのがクオリティに作用するタイプのLoRAやLyCORIS(flat2等)を利用しなくても、精錬された描画ができることに注視してマージしています。

マージするにあたって意識した点

間違いなく、私が個人利用していたマージモデルの再現性が一番です。
それプラス、線の描画をもう少しソフトにしつつ、全体の色彩は強調できるようなものが出来上がるように心掛けました。

lastpieceMix_ClosedModel(未公開モデル - 個人利用してたモデル)
lastpieceMix(公開モデル)

全体の線の描画がソフトチックになっているかと思います。
髪の質感をふわふわさせたかったので、輪郭線がシャープになるよりもブラーが掛かってるような感じに仕上げて、結果このようになりました。

遠方描画と近方描画

私が使用していたモデルは、元々近方描画に特化していたので、遠方描画は少々苦手な部類でした。
どうしても、遠方描画すると粗が目立つ仕上がりになっていました。

今回もその特性は引き継がれて、近方描画(ポートレートなど)に特化しているモデルに仕上がっていますが、遠方描画も少々改善されてはいるものの、まだ苦手な部分があります。
アップスケーリングの倍率を大きくすれば、遠方描画も上手く表現できるのかもしれません。

lastpieceMix 近方描画
lastpieceMix 遠方描画

おわりに

マージは楽しいですが、公開するとなるとしっかりとしたものを作らないと…と思ってしまう人なので、私は結構精神が持っていかれます。

でも、まあ作ったモデルを皆さんに使って頂いて、喜んで頂いているのを見ると、続けていく活力になっています。

序章・とーふのマージモデルの巻が終わったので、これから色々と頑張っていきます!


この記事が参加している募集

#AIとやってみた

27,268件

よろしければサポートお願いします!✨ 頂いたサポート費用は活動費(電気代や設備費用)に使わさせて頂きます!✨