商業bl感想『アバウトアラブソング』
アバウトアラブソング 夏野寛子
(2023.8.2記)
なぜかこのタイミングで感想を書きます。
アバウトアラブソングといえば私の商業デビュー作品なんですけど、その頃感想とか書いてなくてですね、最近またこの作品を読み返して感想を文字に起こしたい！と思ったので書かせていただきます…！
言わなくても良いと思いますが、なんで今さら感想書く気になったかと言うと好きだからです、こんなに好きな作品なのに感想書いてないとか勿体なさすぎるもんね！
正直この作品は表紙買いとかあらすじ気になって買ったとかではなく、(というか当時商業初心者だった私には右も左も分からない状態だったので)、フォロワーさんにおすすめされたから〜という安易な理由で買いました！笑
この作品、ストーリーは王道と言われれば王道なんですけど、それでもどこか違いがあって、不思議な魅力というか、とても引き込まれていくんです。
王道だけど決してありきたりで陳腐ではないこの感じ、うまく言語化出来ないけどそこに作品としての "面白い" が詰まってるのかなぁと思いました。
頭馬鹿にして感想言っちゃうと「星名さん〜！」しか出てこなくなるのでちょっと落ち着きますね。よし。
この作品読んで出てくる感想は、星名さん〜！！！瀬戸くんー！、あ！う、うわぁ！、！！！って感じです(あれ)
前も言ったと思うんですけど、私はとにかく星名さんが狡い大人だなって思ってて、瀬戸くんと星名さんの年齢差や精神的成長の違いが相まって大人の余裕がすごくよく見えるんです。でもきっと読者以上に瀬戸くんがそれを1番わかってて、だからこそ悔しい気持ちとか他の人を好きになってやる！とか言っちゃうし、そんなところも可愛いんです。星名さんの余裕を崩したいんですよ。わかるなぁ、年上の人の余裕ない顔見たくなるよね、うちの五伏もそういうところあるからなぁうん、ゲフンゲフン。失礼しました。
年齢が違うってだけで結構不安になるし、星名さんは本当に自分のことが好きなのかなとか思っちゃうけど、星名さんはちゃんと瀬戸くんのこと好きたし、最後瀬戸くんにちょっと自信がついたというか優位に立てる部分もあって嬉しかったです。
書き下ろしもめちゃくちゃ良かったですよ！！！！
私的には星名さんずっと瀬戸くんの尻に敷かれて欲しいなぁ、、
当時私にとってBLといえば二次創作っていう概念しかなかったし、まさか自分が商業読み出すとは思ってなくて、だから正直初めて買ったこのアバウトアラブソング(とタカラのびいどろ)が面白くなかったら商業開拓やめようかなと思ってたんです。
だけど実際には商業の良さを知ることができて、今の私があって、感謝しかないなと。
本当に心からこの作品が初めて読む商業BLで良かったと思ってます。
夏野先生、素敵なスタートを切らせてくれてありがとうございます。これからもずっと大好きです。早く赤坂買います。
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