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商業bl感想『錆びた夜でも恋は囁く』

錆びた夜でも恋は囁く おげれつたなか
(2023.4.22記)

とにかくめちゃくちゃ良かったしかない、ほんまに買ってよかったよ…もうさすがおげれつ先生というか。
私自身おげれつ先生の作品まだ3作目なんだけど、もう既に安心感がえげつないもんね。
私基本的なキャラビジュ好きになれなかったら買わないんだけど、おげれつ先生の作品ならキャラビジュそんな好きじゃなくても買うかもしれん、そう思わせるくらいには話が好きすぎるんだよ…
話も好きだし、ふとした時の表情とか、コマ割りなんかが本当にグッときて、「あ〜〜!!漫画が上手いー!!」となるんだよな。
この話だと、真山が諦めるために弓に今まで好きだったことを告げて去ろうとするシーンで、弓が『俺が真山のことを好きで一緒にいたいと思ってるの なんで知らねぇの」って涙を流すところはまじで刺さったし、本閉じて叫んだよね、、
好きな人の前ではいつも通りの自分でいられない〜っていうのはよくある設定だけど、真山は弓が隠そうとしてる部分も弱い部分も、全部知ろうとして、それが弓は怖かったりしたのに、肝心なことは気付いてくれない…っていうのがもう本当に焦ったくてでも甘酸っぱくて最高だったなぁ
私が印象的なところは、学生時代真山が弓を守ろうとしたけど結果弓を傷つけてしまった時に、顔に跡が残るかも〜って噂されてて。その後真山が何を思って弓を守ろうとしてたのかは分からない、もしかしたら怪我の一件があったからあんなことが起こらないように俺が守らなきゃって思ったのかもしれないし、ただ単に弓と一緒に居たかっただけかもしれない。
それでも、周りの男子たちから、責任感じてんじゃねえの?って言われたのを弓が聞いてしまったところは辛かったな。
弓はあの時もう既に真山のことを特別に思ってたと思うし、そんなときに「真山が自分と一緒に居たのは、気にかけてくれたのは単なる贖罪なのかもしれない」って思ったらそれはめちゃくちゃ苦しいことなんじゃないかな。
だからこそ弓は怪我の件もかんちゃんのDVも、真山には関係ないって言ったと思うし、真山にだけは1番触れられたくなかったんじゃないかな。
自分が可哀想って思われたくないのもあるし、自分が見せないようにしてる部分をどんどん知ろうとしてくる真山が怖かったし、でも反対に少しは気づいてほしかった気持ちもあったりするのかなぁと思った。
かんちゃんは、初めの方こそあんまり好きじゃなかったけど、最後DVしてしまう自分が嫌だったし怖かったと思ってることもわかったし、そういう人間の弱さみたいなものは誰にでもあるし。
DVしてたことは当然いけないことではあるんだけど、会社で色んな嫌なことがあって追い詰められてた時に何かの拍子で人間が崩れてしまうことってあるとは思う。
それに私はこの感想、ほどける怪物読んでから書いてるから余計かんちゃんのこと嫌いになれない…
だけど、かんちゃんのためにも、弓のためにも、この2人は別れなくてはならなかったと思うし、結果弓も救われたしで良いエンドなんじゃなかったかな。
その後が心配だったけど、かんちゃんもなんとか幸せになれそうで良かったよ…!
錆びた夜は付き合うまでに色々あるから付き合ってからの描写があまりないけど、あえてその後を挙げるとするなら弓のこと大好きだからこそ緊張しちゃうしそういうことに全く興味なかった真山と、経験があるし性格も相待って割と優位に立ってる弓の対比がめちゃくちゃ良〜!ってなった。
個人的に攻めがど攻めやってる!!って言うのも大好きだけど、受けがイケメンすぎて、攻め…?って勘違いしちゃう系も好き…
まぁこの作品は最終的に弓がちゃーんと受けになってると思うんだけどね^ ^
ちょっともう気付いたら2枚目までに収まりきってないじゃないか!
絶対2枚で終わらせようと思ったのに…
でもまあそれほどには良い作品だったと言うことです!
大好きな作品でした!!!
おげれつ先生ありがとう!!
恋愛ルビはもう実は読んだので感想後であげるのだけれど、その後のほどける怪物が読みかけで、はだける怪物はまだ読んでないので超絶楽しみだ!!

https://x.com/konanenohonne/status/1649625121450246144?s=46から引用

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