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商業bl感想『兎の森(上)』

兎の森(上)    苑生
(2023.5.1記)

なんだかんだ言いながら、はだける怪物の余韻が抜けないまま、漸く念願の兎の森読みました。
単刀直入に言うと、やっぱり学パロ幼馴染最高…!!
そもそも学パロ大好き人間+過去とか背景に重い事情抱えてるキャラが大好きなのでぶっ刺さりましたよ見事に。
またかって感じなんですけど、環の顔がどタイプ〜!性格捻じ曲がったクソ男も大好きだけど、環みたいな善性の塊も大大大好き。
そしてなんと志井も大好きでした。
私、受け攻めのどっちかが好きーってことが多くて、どちらも好きってなることが割と珍しいので本当に今回はどちらも大好きでありがとうって感じです。
志井の何が好きかって、性格というかキャラクター性というか、環のこと好き好きなところももちろん好きだけど、諦めきれない恋心とか嫉妬心とかセーブかけてたところとかが可愛くて甘酸っぱくて応援したくなるんだよなほんとに…
この本は読んでて辛い…ってなる本ではないと思ったけど、幼少期 環が志井にキスして、志井に「その好きは違うだろ」って軽く言われるシーン。成長して環への恋心が明確になった志井がそれとなく「俺にあのときキスしたのは好きだったからじゃねーの?」って自転車で二人乗りしながら言うと、環に「その好きは違うだろ」って返されるシーン。
ここの2つを比べると本当にもどかしいというか、立場逆転すぎて、いやあの時の環の軽いキスが志井をこうさせたんだよ!!って叫びたくなったよね…
でも確かに今まで普通に仲の良い幼馴染だった同性に恋心を抱けるかと言われればNoなのはそれは当然と言えば当然なのかも。
とはいえなんだかんだ言って、志井の告白断った後絆されて誘いを断れなかったりお試しでお付き合いしちゃったりするところも環の優しさというか、志井のことが人として好きではあるんだよなーと思った。
この話の難しいところは、全く知らない同性に好きだって言われるわけじゃなくて、当たり前のように異性を好きになるっていう固定観念がある現代社会の中で今まで友達として接してきた同性から告白されるっていうところだと思うなぁ。
もちろん環は志井のこと大好きだと思うんだけど、上巻読んだ感じ、性愛か友愛かと言われると確実に友愛だと思うし、このまま絆されて色んな段階踏んじゃうよりは、きちんと志井のことを好きになってからじゃないと志井も報われない気がする。
志井の優しさで、情けで付き合ってるなんて絶対嫌だし。
現段階では志井から環への矢印がたくさんある感じだけど、もう少ししたら環も志井のことを意識し始めていずれ同じくらいになるといいな。
そんでその時に、あの頃は俺の方が背高かったのにいつのまにか俺より背も高くて力も強くて〜みたいなのがあれば最高of最高、いやなくても全然良いんですけどね!こういうのって幼馴染シチュの醍醐味かなぁと勝手に思っております!!
前読んだ苑生先生のデビュー作 被写界深度とは違う良さがあって、どっちも学生ものなんだけど、なんか少し違うな…幼馴染か初めてましてかの違いなのかな?
今2作品とも上までしか読めてないのでとりま早く下巻も買いに行きます!!!
ちなみに現状では被写界深度の方が好きです♡
買いたい本ばっかり溜まっていく…
最近シリーズものに手を出しすぎて続編買わなければならないやつがたくさんでございます。
バイト頑張ります。

https://x.com/konanenohonne/status/1652872009997754368?s=46から引用

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