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18きっぷで祖父の墓まで#5

day4はこちら

ラスボスは梅田

 朝の白浜を後に電車に乗った。窓全景の海がいたくきれいだった。一気に大阪まで辿り着く。こいつが曲者で、大阪→梅田の移動が本当に意味不明である。梅田に着いて歩いていたら気づいたら大阪に戻されている。トリックアートか?
 結局梅田を諦め新世界へ向かった。

 悲願のたこ焼きを食べることはできた。一方でたこ焼きを食う以外にやりたいことは新世界にはないので、道頓堀、アメ村へ向かった。多分休みの日に遊ぶべきところなのだろう、たいそう人が多い(平日なのに!)。古着屋が多くてワクワクしたが、旅先で服を買うなど愚の骨頂! 荷物を増やすな! と冷静な自分がいて結局手ぶらで終わった。

 夜は大阪でまたもやフォロワーさんとご飯である。ミステリの話をした。とてもとても楽しかったが全国各地を巡ってミステリの話をする妖怪みたいになっている。ニッチすぎて文献でも触れられないタイプの伝承だ。
 そして、またもやご飯を奢ってもらった。本当に本当にありがとうございます。
(筆者註:そういうコンセプトの旅ではありません)
 あと大阪ではトンテキが前菜らしい。信じがたい。もう二度と、お好み焼きとご飯を一緒に食べることに口を出さないでほしい。

 ところで今日は旅の5日目で、在来線だと大阪を夜に出て、その日のうちに神奈川に着くことはできない。「新幹線で新横浜まで」の始まりである。
 18きっぷ旅ではなくなってしまうけど、できるだけたくさんの人に会いたいし、背に腹はかえられない…………






 嘘である。3日目には「行きと同じ景色を見ながら在来線はきついなぁ」と思っていた。何なら新幹線の時間も調べていた。
 というわけで、優雅に新幹線でこれを書いている。えっ、もう米原なんですか!?
ルールをぶち破っておいて何だが、大変楽しい旅だった。色々な人に会えたし、綺麗な景色も見られた。何より、先行きの見えない旅路は格別だった。
 でもぶっちゃけ、「観光地に夜に着いて何も味わえない」が続いたので次は普通に計画的に旅をしようと思う。
 18きっぷは気が向いたらで。

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