入院とは縛りプレイ 24/05/19

 楽しく過ごしている。
 関わるコミュニティの人達も過去に気が触れたことがあるかもしれない、以外は至って健康的だ。食べて待機して食べて待機して食べて寝て、たまに作業療法。毎日やってることは変わらないので、書くことがそこまでない。

 強い刺激から脱するために病棟に居ると言ってもいい状態にあるので、日々が縛りプレイ的に楽しめる。これは「自分の子供との遊びは基本的に楽しくないけど、自分に縛りを設ければ楽しく過ごせる(要約)」というオモコロ永田さんの発想に従っている。

 精神科の病棟の状況をわかりやすく説明すると、不便なホテルに泊まらせてもらっている感じだ。娯楽と言えば塗り絵とトランプと会話とテレビ番組くらい。とはいえ手先を動かすのは大事らしい。
 興味がなかったことをやるチャンスなので、ヨガもどきやら立ちながらの筋トレをしている。安静にするべきなのだろうけど、夜に眠れさえすれば昼は動いた方がむしろ良い。安静にしたとて、悩むだけだからネ。アカシジア(じっとしていられない副作用)と言えなくもないけど、軽度軽度。

 イメージトレーニングを体に反映させる過程で、人目を気にしなさすぎる状態に戻るとマズいかもしれない。精神病棟に来たのは幻覚妄想状態が行き過ぎて夢と現実の境目を失くしてしまったことにある。独り言を言うと確かに寂しさがマシになるけど、外でブツブツ言い始めるとヤバくなる。
「夢の外へ」を書いた星野源も、「夢の中へ」を書いた井上陽水もそこまでやれとは言ってなかった。ただこの体験のおかげで、どんなアーティストの歌詞も考察できる範囲でわかるな〜と思えている。

 暇つぶしに人に見えない部分で踊り散らしている。精神病棟がどこまで看護師さんたちの管理下にあるのかは謎だけど、知らなくていい。
 音の大きさが患者同士で相互に影響する可能性もあり、とりあえず小さな音でできることをコツコツやっている。爪先立ちがかなり上手くなった。社会をやり直す前にバレリーナになってしまうな。
 歯磨きに10分かけることもある。わざわざ時間を余らせてくれる状態にあるのだ。

 あと髪の毛と眉毛が伸びっぱなしで、いっそのこと退院してから綺麗に整えてもらう場所を探すのもありかもしれないレベルになっている。僕は熱でいくらでも変形する癖毛かつ、エグいほどの毛量があるので、やろうと思ったらアフロにもなれる。と思う。人の髪型をミステリという勿れ。

 一回被害妄想が行き過ぎてぶっ倒れている、という現実がオワタ式(残機が一個しかない・ノーダメージでやる横スクロールアクション)を思わせる。しばらくノーダメージで過ごすようにしてから出る本気があるのかもしれない。一番ヤバい時は残像が見えてた。人生、2回あります。

 精神医学において、頑張れは禁句らしい。ほな、気を抜くかぁ。

こなまるでした。

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