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ナリタタイシン ~鬼の末脚~

お久しぶりです、万バズしてしまった京です笑

そういえばオグリキャップ以来書いてないこのnoteを久々に書こうと思います。

第四弾は私が引換券を使ってまで手に入れた愛バ  ナリタタイシンです!

モデルとなった競走馬ナリタタイシンは、1993年のクラシック戦線を戦い、皐月賞を勝ちました。

当時のライバル ビワハヤヒデ(B)、ウイニングチケット(W)とともに、三強として、頭文字から人気の外国車になぞらえ、「BNW」と呼ばれ、一時代を築きました。

ウマ娘の育成ストーリーでも、ウイニングチケットの日本ダービーが取り上げられましたが、その時は三頭が一着から三着まで独占したデッドヒートでした。

皐月賞はナリタタイシンが終盤で鬼の末脚を見せつけ、他二頭を圧倒。小さな馬体ながらクラシック初戦を制しました。鞍上は若き天才、武豊騎手。

しかしその後は怪我も重なり思うような成績を残せず、日経賞で復活を見せるもののG1では勝てず、1995年の宝塚記念を最後に引退となりました。

詳しい方はお気づきかと思いますが、この宝塚記念が、「淀の悲劇」として有名なライスシャワーの最期となった宝塚記念です。

ライスシャワーはビワハヤヒデ、ウイニングチケットが出走した1993年の有馬記念にも出走しており、BNW全員と走ってるんですね。

(以下からはウマ娘 プリティーダービーのスクリーンショットです)

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ではウマ娘 ナリタタイシンとはどういった子か、見ていきます。

1 何のために走るのか

第一印象は非常に冷めている、現実的な子。セイウンスカイも現実的な性格をしていますが、のらりくらりしているスカイと違って、タイシンはカミソリのような冷たさを感じることもあります(汗)

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そんな彼女が走る理由、それは、「レースに勝って、自分を小さいと馬鹿にしたやつらを見返す」ことでした。

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それは、自分の為でありながらも、本当にそれでいいのか、トレーナーとして声をかけてしまいたくなるような、どことない不安さをも覚えるような目標でした。

2 ライバルとともに

そんな彼女にも親友であり、かけがえのないライバルがいます。「BNW」のビワハヤヒデとウイニングチケットです。

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底抜けに明るいチケット、聡明で面倒見のいいハヤヒデ。タイシンと全く違う性格ながら、彼女たちは友情を育み、クラシック戦線を争うライバルとして切磋琢磨していきます。

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競走馬においては、ナリタタイシンは皐月賞、ウイニングチケットは日本ダービー、ビワハヤヒデは菊花賞とクラシックの三冠を分かち合う結果となりました。ウマ娘では、あなたの腕次第では夢の三冠も…笑

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しかし、天性の走りと身体で走る二人に対し、小さな身体のタイシンは、「いつか二人に置いていかれるのでは」と不安を感じ始めます。それは心身の不調を呼び、菊花賞を前に、倒れてしまいます。

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3 信じるということ

倒れてしまってもなおレースに出続けようとするタイシン。彼女の目標は「レースで勝って馬鹿にしたやつらを見返すこと」。それは、「レースを走れなくなってしまっては、自分にはなにもない」ことの裏返しでもあったのです。

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自分を信じられなくなったタイシン。

しかし、春先に出会い、自分と同じ悩みをぶつけられたバスケットボール選手の少女が、タイシンの言葉で変わった姿を見たこと、ライバルのチケットが自分の走りを、強さを見てくれてたこと、そしてトレーナーがタイシンを信じ続けてくれたことを知り、もう一度、走ることを決意します。

このイベントは本当に必見です。ナリタタイシンがどんな悩みを抱えてたのか、どんな風に変わろうとしたのか、痛いほどに伝わってきます。

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復活の舞台となった日経賞で、彼女は「レースで見返す」のではなく「レースに勝ちたい」という、本当の夢を見つけたのです。

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4 変われるということ

その後のタイシンは、不器用ながらも変わろうとしていきます。ハヤヒデの悩みを聞いて励まそうとしたり、チケットとハヤヒデの熱意を真っ正面から受け取り、熱いライバル関係を築こうとしたり。

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不器用でぶっきらぼうな性格ながら、親友を放っておけない優しさを併せ持つ。それが、私がナリタタイシンというウマ娘の、一番の魅力だと思います。

5 親として

そして、タイシンを語る上で欠かせないのが、タイシンの母親です。

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タイシンの母親は、「大きく生んであげられなくてごめん」と謝り、タイシンを怒らせてしまったことがあります。

子供の幸せは親の幸せ。タイシンの母親のこの思いは、親に成り立てだった私の心に衝撃を与えました。

何だってしてあげたい、でもどんなに大きな愛情を持っても、変えられないこともある。母親のその罪悪感は、計り知れないものだったと思います。

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だからこそ、有馬記念という集大成で輝く娘の姿は、親にとって何よりの幸せであったと思います。

この子にしてこの親あり、というようには最初は感じないかもしれないですが、この母親の愛情があったからこそ、タイシンが輝く舞台に立てたのだなあ、と感じました。

5 終わりに

いかがでしたでしょうか、ナリタタイシンの魅力は伝わりましたでしょうか。

スポーツにおいて身体が小さいというのは、やはり弱点になってしまうことがあります。競走馬においても、小さな馬体はスタミナやパワーにおいて、不利になってしまうこともあります。

ただ、タイシンのように、小さな身体に秘められた武器で結果を残すこともたくさんあります。

競走馬では、メロディーレーンという競走馬が、最軽量ながら有馬記念の舞台に立ちました。

また、プロ野球では、昨年の日本シリーズで日本一に輝いたヤクルトスワローズの石川雅規投手が、167センチというプロ野球選手としては小柄な身長ながらも、多彩な変化球を武器に強力なオリックス・バファローズの打線を封じ込め、日本シリーズ最年長勝利を飾りました。

ナリタタイシンの育成ストーリーは、信じるということの大切さ、親子の絆、気持ちと磨いた武器で戦っていく強さ、その全てが凝縮された、熱いストーリーでした!

皆さんもぜひ、ナリタタイシンを育成してみてください!

それでは、ありがとうございました。

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