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筑波大学の推薦に合格した話

来年以降同じ試験を受ける人の足しに、少しでもなればと思って。
追記:筆者は筑波大学 人文・文化学群 人文学類(史学主専攻)に合格しました。


やってよかったこと

・毎日文章を書く

 ウチの高校は所謂自称進学校みたいなところで、毎日朝学習っていって、新聞等の記事を読んで、感想を書く、みたいなのをしてた。自分はこういうのをちゃんとやるタイプで、先生から反応をもらいたいタイプだったから、50字だけだったけど主張を書いて、理由を書くようにしてた。それが小論文の練習になってたのかもな〜、と。

・先生と対話する

 これは日常的に会話しろ、って言うわけじゃなくて、面接対策とかで終わった後の反省会をしっかりしよう、ってこと。自分の専攻したい分野に近い教科の先生でもいいし、なんなら近い教科じゃないけど分野には詳しい、みたいな先生でも全然OK。
 なんでかって言うと、先生との対話が意外なアイディアとか、ニュースとかを齎してくれるから。実際、本番の小論文で凸版印刷のOCR技術を用いた古文書解読アプリの話題を出したんだけど、これを知ってたのは前日に先生と話したからなんだよね。

・本を読む

 多分みんなやってるとは思うけど、専攻したい分野の本を読む、大事。これも上のと同じで発想の引き出しを増やすためにする必要がある。
 ただ、意識すべきは内容だけでなく、そこから何を得たか、だと思う。多分大学側は「何の本を読んだか」より圧倒的に「本を読んで何を学んだか」のほうを重要視してる。だって面接で聞かれたもん、「どんな発見がありましたか?」的なこと。

やればよかったこと

・最新の論文を読む

 上で「本を読む」って言ったけど、古いのよりは新しい方がいいと思う。僕が読んでたのは井上光貞先生の『日本の歴史 1 神話から歴史へ』だったんだけど、これの初版が1965年で、大分昔の本なんだよね。上で言った質問とは他に、「井上光貞先生のは少し古いですよね。最新の論文は読みましたか?」って聞かれてる。
…まあ、この質問で「いいえ」と答えてもそこまで減点はされないはず…その後に聞かれた「では、研究し始めてその分野が研究し尽くされているとわかったらどうしますか?」という質問をどう去なし、答えるかのほうが点数としては重要なはず…

・基礎は隅々まで考える

 僕は研究方法として、「文献学だけでなく、考古学や比較神話学、言語学を用いて研究したい」的なことを喋ろうと、文献・神話・言語については結構調べて、「何をどう使うの?」って聞かれても大丈夫なようにしてたんだけど、考古だけはそこを忘れてて、ちょっと回答に詰まったんだよね…そこだけが終わったあとも合格したあとも引きずってるから、言おうとしてることの基礎は全部調べて、どう聞かれてもいいようにしておこう。当たり前っちゃ当たり前だけどね。


 さて、それでは具体的な対策について。

・志望理由書

 志望理由書はまず、書きたいことを優先順位をつけて箇条書きにすること。その後、文章に起こす。起こし終わったら先生に見てもらおう。文章部分と、内容部分を別々に見てもらう。前者は国語の先生に、後者は進路部等の先生に見てもらうと良いだろう。まあ、同じ先生に二つとも見てもらうのも全然ありだと思う。
 私が書いた内容は、研究したい分野に興味を持った経緯大学の特色と志望した理由入学後に何をするか、の三つに大別できる。意識すべきことは、書く内容は過去志向3割、未来志向7割、ということ。これは高校入試のものとは大きく異なると思う。なぜなら学校側が求めている層が異なるからだ。高校は優等生を、大学は研究者に成り得る学生を求めている。それを意識しながら、自分のしたい研究などについて書くと良いだろう。また、抽象的になりすぎず、かつ冗長になりすぎない文章を書くようにしよう。抽象的、という点は悩みに悩んで、迷走しまくったから、絶対先生に相談すべき部分である。
 また、志望理由書には小論文のような時間制限はないため、できる限り綺麗な字で書いた方が好印象となるかもしれない。まあめっちゃくちゃ綺麗なのを書けというわけではなく、普段よりすこーし丁寧程度でも構わない。
 志望理由は赤本にも書いてあるので、ある程度参考にするのも良いと思う。

・面接

 面接の大前提は、志望理由書と推薦書との辻褄は合わせること。当たり前だが、面接官は志望理由書も推薦書も目を通しているはずなので、志望理由書には「〇〇の研究がしたい」とあるのに、面接では「△△の研究がしたい」と言うと、コイツ飽き性っぽいのか…?ホントに研究できるのか…?となりかねないので注意。ただ、それを挽回できるほどの理由があるなら別だが…。
 筑波の面接で聞かれることは赤本を見た感じとやってみた感じだと、基本専攻分野や研究について聞かれる。故に、先述したが自分がしたいことについては詰めに詰めるのが優先。ただ、万が一があるので面接の基本的な質問(高校時代に頑張ったこと、部活について等)も考えておくのが吉。
 ただ、絶対予測できない質問がされることもままある。実際私も「大仙陵古墳や誉田御廟山古墳へ立ち入った研究について、すべきか否か」のような感じの質問を最後にされた。予想できるわけない。が、こういった質問への対応力は練習で身につくと言っても過言ではない。練習して反省して、練習して反省して…を何回積み上げたかが、対応力に直結する。練習については、3~4人くらいの先生とすると良い。先生によって出してくる質問がちょっとずつ異なって、対策し切れてないところを把握できるし、同じような質問でも、異なる観点で改良点を見つけてくれたりする。
 また、予想できない質問の対応力の重要な要素はもう一つあり、それは「知識」だ。例に挙げた大仙陵古墳の質問は、宮内庁から立ち入り禁止になっている、という最低限の知識がないと答えづらい。だからこそ、本を読むべきなのである。ただ、受験生だから本ばかり読むわけにもいかない。完璧にできなかったのであれば、そこを突かれる前提で答えを用意しておく。
 礼儀作法については、それなりにするのは当たり前だが、本番少し失敗しても結果に響くことは殆ど無いので、失敗してもペースを崩されないようにしよう。

・小論文

 小論文で大切なことは、前述の通り少しでもいいから毎日論理的な文章を書くこと。小論文を初めて書いてみたときに朝学習の効果を実感し、心の底から感謝した。私が初めて過去問を解いたのは試験1ヶ月前と、滅茶苦茶に遅いのだが、それでもある程度纏まった文章を書けたのはこれのおかげだろう。
 次に、文章の型を作ることである。まあ、過去問を解いていけばある程度自然にできてくる。例えば私のは、意見の要約→専攻したい学問に当てはめる→具体例→結論、という構成で600字書く。
 過去問以外では、共テやセンターの国語の評論文を練習として使うのが文章量的にもいいと思う。一緒に600字要約もするとなお良し。


 次に試験後について。

 試験後にズッコケたなぁ…と思うこと、絶対あると思います。そういうときにするといいのは、試験会場から最寄り駅まで歩くこと。筑波大学からつくば駅までは3kmほど、大体1時間程度で着く。時期的に11月で紅葉も残っていて景色もいいし、空気もきれいなので、気分転換になるはずだ。落ちたなぁ…という気分を変えられなければ、確実に共テでも失敗する

 合格発表の日は、合格でも不合格でも必ず面接や小論文、志望理由書の面倒を見てくれた先生に報告しに行こう。合格したら一緒に喜べばいいし、落ちたら落ちたで、前期二次や後期でお世話になるはずだから、そこで心証を損なってはいけない。不合格だったら落ち込むに決まっている。決まってはいるが、そこの礼儀はしっかりやろう。
 
 また、試験日と合格発表日は、自信や結果に関わらず、美味しいものを沢山食べよう。メンタル大事。


最後に

 「推薦入試を受けるということは、宝くじを買うのと同じである。」と、恩師は仰っていた。だからたとえ落ちたとしても落ち込んではいけない。落ち込んだらきっと最後までずるずる引き摺って失敗する。合格できたらラッキー、くらいのマインドで行くのが一番大事なのである。

あとごめんなさい。前半は勢いで書いて、後半は時間経って書いたから、文体全然違います。ホントごめん。
あともう駄文過ぎて再読する気が起きないので、文章おかしかったらごめんなさい。

ご精読、ありがとうございました。

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