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デ・キリコ展に行きました(東京都美術館)

みなさん,元気に形而上してますか!?

西洋美術に興味があって,歴史順に並んでる全集なんかをぱらぱらと眺めていた時期があったんですよね.近代に入ると~派,~主義,みたいなのが増えてくるんですが,その中でぶっちぎりに意味不明だったのが

「形而上絵画」

紹介されてる作家も一人しかいないし,何やようわからんな…という疑問を何十年もうっすらため続けていた私にうってつけの展覧会が開催されています.「形而上絵画」を提唱したデ・キリコの回顧展です.会場は東京都美術館.クリムトやムンクを見に来たなー.


上野駅と上野公園が直結になっていて驚く.信号ありましたよね?


見終わった後のフォトスポットです.会場内は教会の回廊(デ・キリコ自身が頻繁にモチーフにした)っぽいアーチ状の壁が配置されていたりと,鑑賞体験を盛り上げる仕掛けもありました(作品は撮影不可).

公式サイトでアオリに使われているように,彼の代名詞である教会やマヌカンなどのモチーフをまとめたところがハイライト.ちょい前のゲームに詳しい方だと,「ICO」のジャケットっぽい,というと通じるかもしれません.

で,デ・キリコはフィレンツェのサンタ・クローチェ教会のベンチで「形而上絵画」につながる不思議な体験をしたらしいのですが,はて,その教会の名前聞いたことあるな…


行ったことあるじゃん!(2005年)

ウフィッツィ美術館が激混み(インターネットで事前予約できたらしいが当時はそこまで一般的な方法ではなかった)(同じツアー参加者で朝並んだ二人が夕方戻ってきたときにまだ並んでたのは驚いた)で,同行メンバーの提案でよくわからず行った教会じゃないですか!とりあえず見つけたマルコーニ(電気通信関連の有名な人)の墓碑の写真を撮った記憶があるよ.残念ながら私には形而上絵画につながる体験は訪れませんでしたが,いろいろと行っておくものですね…
蛇足ですが当時の入場料が4ユーロ,今調べたら8ユーロで時代の流れ(19年)を感じますね.

展示の感想ですが,「形而上」とした意味なんかはよくわかんないままでした.作品の独自性は感じられましたが,多人数を巻き込んだ芸術運動とかではなく,個人がキャッチコピーとして名付けたのかなぁ,という印象です.

あと,長寿でかなり高齢まで創作活動されていたのがびっくり.コントラスト強めな色の選び方や塗り方が自分の印象に残っているんですが,多作な中の一部であることも知れて良かったです.


おみやげはクリアファイル.A4でさらに1回開く豪華なやつです.金色のショッパー(有料)もいい感じです.論文挟むぞー.


遅めの昼食は欲張りなセットにしました.いやー,良い体験した.

この後1時間だけ空いてしまい,国立西洋美術館タイムアタックをしましたがやや無謀でした.(これについても書くかもしれない)

(2024年6月訪問)

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