「あいち2022」の展覧会を見てきました(愛知県美術館)
オアシス21から芸術文化センターに入ると,大きな黒い枠から金属球がつるされています.
10月10日まで開催中の「あいち2022」の展示作品です.定期的に実演があるようで,別件で栄に寄った日に都合が良かったので見てきました.実演自体は10分弱です.6つの振子が当たらないようにコンピュータ制御されているんですが,外乱の影響なのかたまに当たってしまうのも良い味わいです.計算機やアクチュエータの開発環境が近年急激に改善されているのを感じる展示です.
階を上がって上から見下ろすと軌道が良くわかって別の味わいがあります.
職業柄,モータを見てしまいます(小さなサーボやステッピングモータしか触っていませんが).
時間もあるし,ということで10階と8階の展示も見てきました.
個人的には,愛知県出身の現代芸術界ビッグネーム・河原温氏の《I Am Still Alive》シリーズの現物(といっても電報なのですが)を見れたのが良かったです.
あとは(先ほどの「演ずる造形」もですが)現在のテクノロジーを活用した作品がたくさん見れたのもよかったです.artとtechは不可分で,その時代時代で得られる最先端の技術で何かおもろい表現したろ!というのが芸術だと思っているので,その観点からも満足しました.
余談:日本語の「芸術」,英語の"art"に相当するギリシャ語の単語が"τέχνη"(テクネ―).
写真撮り忘れまたは撮れなかったので,文字で感想をいくつか.
めちゃでかいディスプレイが展示室に置かれてる.画像もさることながら,裏側が見えたので「グラフィックドライバどうなってるの?」みたいな疑問がほんのちょっと解消できてうれしい.
レーザー照射で文字が刻印されてる木琴
3Dプリンタで出力されて宙に浮かぶ文字
VR作品もあったけど要予約で体験できず.
自然言語処理モデルの出力を使って問答させてる動画(よく読むと意味が通じてない)
モーションキャプチャ使ってる映像作品.ダンサーがスーツを脱ぐと…
チケットも映画1本分(\1800-)で,時間も映画くらいつぶせて,でも楽しみ方はちょいと映画とは違う,ということでなかなかお得感あるお出かけでした.使用済み一日チケットでも差額(\1200-)を払うとフリーパスになるようなので,次に暇な日があったら活用するかもしれません.
おまけ:あいちトリエンナーレは初回(2010年)から,展示に行ったりいかなかったりという程度の付き合い方なんですが,今年は情勢もあって初回に合ったような街中での祝祭感はあんまりないですね.
ATを横倒しにして矢印に見えるロゴが結構お気に入りだったので,デザイン(とイベント名そのものも)変わってしまったのはさみしいですね.いろいろあって各種協賛・後援とかが変わっちゃったのかな…くらいは想像できるのですが.
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