ピーチティーの贋作

 こなぎと申します。こんなエモオシャレっぽいタイトルからは想像できないほど嘘みたいにくだらない内容ですが、個人的にめちゃくちゃ感動したので書いておきます。

 先日、友人と4人でラウンドワンのカラオケに行きました。すごく楽しかった。
 ドリンクバー付きのフリータイムだったので部屋に荷物を置いて早速ドリンクバーに行こうとした矢先、友人の中の1人が「こなぎ、私にオリジナルドリンク作ってきてよ」と言ってきました。

 思わず「え、いいの?」と聞き返すと「吸っちゃっていいの?」と返ってきました。いい友人です。
 「悪い子だねえ、試したいな」「いっぱいで吐きたい」とやり取りをした後、「絶対いけるよ」と言い残してから部屋をあとにしました。

 ドリンクバーに到着。作ります。
 普通に私が飲みたかったので、まずいちごオレをグラスに注ぎます。グラスに氷を入れてから熱い原液を注ぐタイプのアレです。
 1杯分のいちごオレを半分ずつ2つのグラスに分けたあと、次は何を混ぜてやろうかと機械を見やり、アイスティーを少し混ぜました。
 そして最後にオレンジのフローズン(なんか常にかき混ぜてるあの機械のやつ。最近あんまり見ないですね)を。

 サイゼの高校生みたいなノリの要望ではありましたが、まあ不味くはならないだろうと上記の3種類を選んで混ぜました。

 いちごオレの甘さをアイスティーが引き締め、オレンジの爽やかさとフルーティーさも添えつつ……そんなイメージでオリジナルドリンクが完成しました。自分のいちごオレと、友人のドリンクを持って部屋に帰ります。

 部屋に戻って、私が混ぜたジュースを友人に手渡します。ストローで一口飲んだ友人は、

「え、ピーチティーじゃん。」

と口を開きました。
 確かにアイスティーは入っていますが、ピーチなんて1ミリも入ってないのに。

 試しに一口もらうと、確かにペットボトル紅茶の桃のアレみたいな味がしました。
 まろやかな甘さと紅茶の風味、フルーティーな香りに、フローズンによって少しとろみのついた食感。全てがピーチティーを構成する要素として、見事にバッチリとハマっていました。

 本当に、本当にピーチティーの味がして、全員で感動しながら「義務教育で習わない部類の化学反応が起きてる」だの「この世の隠しレシピ」だの言い合って、とっても楽しかったです。本当に良い友人だな……。

 みなさんも、ドリンクバーに立ち寄った際に是非お試しください。以上です。

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