願い
認めてしまえば
正面から見つめることができるようになれば
こんなに簡単なものもないのだけれど
自分の手では持ちきれないと
最初から諦めているから
触れることすら出来なくて
でもそれはずっとずっとこちらに
手を伸ばし続けていて
清流の中で静かに流れを眺める
苔を纏う岩のように
確とこちらを見つめ続けている
こちらがそれを諦めれば諦めるほど
苔は濃くなり存在感を増してくる
どれだけ忘れたくても
いや忘れようとすればするほど
それを意識せずにはいられなくなる
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