Dreaming

Whatever

本当に願うのならば
何にでも

捻れることなく
真っ直ぐに純に
見つめたならば
果実が偶然を装い
掌に落ちてくるかのように

どうしてこんなにも
混雑して
届くはずの声も
雑音に塗れて
深い川底に流されて
もう見えない

声が聞こえてくる
微かにまだ
残る陽の光の残滓が
川底からの反射を縋り
水面に顔を出す

川底に落ちたのではなくて
自ら潜り隠れたことを
見つめたその先の
陸の上の物語

リアムは本当に贅沢だ
ノエルの書いた曲を
完全に自分のものにして
最高な曲が持つ意味を
それと知らずに
最大限に享受して
世界から愛されて
ノエルだって嫉妬してしまう
でも誰よりも
ノエルの書いた曲を表現できるのは
リアムだけで
ノエルが歌っても
最大出力には遠く及ばなくて
でもリアムが最大に輝くのは
ノエルの書いた曲だけで

ギャラガー兄弟が
ギャラガー兄弟として
この世界に存在していて
音楽を生み出して
少し年代がずれたとはいえ
彼らの輝く転換点に
自分が立っていることに
鎮かな溜息と
彼らの幸せを願うことしか
今は術が無い