《番外編》漢字検定準1級挑戦記②
2023年の6月に漢字検定準1級を受検した時の体験談などをまとめています。
前回の内容を知りたいという方は、こちらをぜひご覧ください。
4.試験までの準備物
試験までにはいくつか準備するものもありました。
◆顔写真
受検票に貼る顔写真。1級・準1級・2級・準2級に加え、2024年度の第1回の検定(2024年6月16日実施)からは3級も必要になっています。
※2級・準2級・3級はPBT方式(公開会場でペーパー形式で受検する方式)のみ必要です。
申し込んだ段階で顔写真を1枚も持っていなかった私。流石に知人と写った写真を切り抜いたり、スマホで自撮りした写真を使ったりという勇気はなかったので、証明写真の撮影スタンドへ行ってパシャリと撮ってきました。
相変わらず写真写りは良くなかったです。写真の私が私のことを真顔で睨んできました。こっち見んな。
◆受検票
これがなぜか試験日2日前まで届かなくて、かなり焦りました。試験4日前くらいに漢検協会に問い合わせはしましたが、漢検協会の不手際や落ち度ではないので、「当日会場で受検票を再発行する手続きも一応確認しておこう」くらいの感覚でいました。
受検票が届かないとなると申込ができているかも含めて不安になります。早めに漢検協会に問い合わせてみることがよいと思います。
なお、漢検協会が「当日の受検について」というとても分かりやすい資料を公開しています。私が見ていないだけで、私が受検した際にもあったのかもしれません。
5.試験当日
試験会場到着。私の会場では同じ検定時間の級が1つの教室にまとまっていたので、小学生くらいのお子さんもいれば、大人の方もいらっしゃいました。
そこそこ緊張する中で試験開始。開始早々、受検票を机から落としました。何をやっているんだ。
さて、私は正攻法で最初の問題から解いていたのですが、「共通の漢字」のあたりで途端にストップ。実はこの分野、模擬問題集の問題はほぼ正答率100%に近かったのですが、漢検協会の過去問では正答率が伸びていなかった分野。この分野は語彙力を鍛えることが攻略の捷径のようですが、ちょっと蔑ろにしていました。
とはいえ、分からないものは分からないので後回し。
「共通の漢字」や「誤字訂正」のように、解答に時間がかかりそうな問題は後回しにしたことが結果的には正解だったみたいで、書き取りなどの問題は割とリズム良く解けました。文章題の出典が『山月記』(中島敦)だったこと、十干十二支の読み問題が「戊辰」という答えやすい問題だったことはかなりの幸運。良くも悪くもない感触を残して試験は終了しました。李徴と袁傪、何年ぶりの再会だろうか。
試験後、自己採点をした結果は厳しく見積もって170点ほど。字形ミスなどは私が判断できる部分ではないので何とも言えませんが、たぶん合格しているんじゃないか、いやでも結構微妙な線だな…と思いつつ、結果発表までの1か月ほどを過ごすことになります。
1か月後。採点結果が届き、177点だったことが分かりました。おそらくかなり問題運に恵まれたかと思います。実際にこの回の合格率は20%台後半という稀に見る高さでしたので…。
ともあれ、合格は合格です。こうして私は漢字検定準1級の保持者となったのでした。
それでも、私はまた漢字検定に挑戦したいと考えています。当初は6月(R6−1)か10月(R6−2)を考えていましたが、なかなか勉強ができていないので、挑戦するとしたら来年2月(R6−3)か…?という気がしています。最近勉強があまりできていなかったこともあり、実力が落ちている可能性もあるので、実力維持のためにも…といったところが主な理由です。
漢字検定に挑戦することを決め、実際に勉強したことで、漢字のおもしろさに改めて気づくことができました。勉強していても苦にならない感覚はなかなか貴重なのではないかと思っています。
人と比べてしまうと「自分は勉強できてないなぁ」と考えがちなのですが、自分には自分のペースがありますし、勉強方法にきっと正解はないのだと思います。
そしてXでは漢字検定のリピーターさんや、協会賞(成績優秀者に贈られる賞です)を受賞されている方、また私と同じように漢字検定に挑戦するために勉強をされている方など、多くの方の情報に触れることができ、本当に励みになっています。私も、自分のペースでこれからも漢字の世界を楽しみたいと思っています。
ちなみに、「路上ライブの人」にはこの漢検受検以降、「漢検の人」という認知をされるに至りました。
(2024/05/08)
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