《番外編》漢字検定準1級挑戦記①
どこまで需要があるかは分かりませんが、個人的な記録も兼ねてちょっと書いてみようと思います。高得点を狙う方にはあまり役に立たないかもしれません。
2023年の6月に漢字検定(漢検)の準1級を受検し、合格しました。
受検のきっかけはXやnoteで何回か書いているのですが、簡単に言えば、「路上ライブをやっていた人の挑戦と熱情に刺激を受けて、自分も以前諦めたことに再挑戦してみようと思ったから」です。
そのあたりの経緯はこの記事に一番詳しく書いていると思うので、もしご興味がありましたらぜひご覧ください。
1.漢字の実力
実はこの前に、漢検は何回か受検しています。学生時代に準2級と2級に合格し、準1級にも挑戦していました。
ただ、当時はあまり漢検には本腰を入れておらず(今も本腰を入れているとは言い難いですが)、家族と一緒に趣味のようなものとして受検していました。3回受検し、3回不合格。最高でも135点でした。
「漢検準1級は私の手が出せる範囲じゃないな…」と悟り、それから漢検への挑戦はしばらくの間お休みしていました。というか、社会人になっていたこともあり、漢検のことはほぼ頭になかった…という方が正しいかもしれません。
2.使ったテキスト
さて、しばらくぶりに漢検を受検することを決めた私は、ひとまずテキストを1冊買うことにします。その時買ったテキストがこちら。
①『漢字検定準1級〔頻出度順〕問題集』(高橋書店)
このテキストは、書店でテキストをいくつかパラパラと捲り、一番相性がよさそうだったので購入しました。
頻出度がAからCまでで分けられているのですが、さらに同じ頻出度の中で分野が分かれて問題が掲載されていたので、得意な分野は頻出度Aだけをおさらい、苦手な分野は頻出度AからCまでじっくりと取り組む…というような使い方もできました。
そして、勉強が進んできてから購入したテキストがこちら。
②『本試験型 漢字検定準1級問題集』(成美堂出版)
(リンクは’24年版ですが、私が購入した問題集は当時最新だった’23年版です)
こちらは、「とにかく問題演習をたくさんやりたい」と思って購入したテキスト。本試験に近い形での問題が18回分収録されていました。本番の形式に慣れておくためにとても重宝しました。
さらに、試験が近づいてからはこちらも購入。
③『漢検 過去問題集 準1級』(日本漢字能力検定協会)
公式の問題集。これを最後に1日1回分ずつやりました。
(当時の最新版を購入しています。これから購入される方は、できるだけ新しいものを購入した方がよいかと思います)
④『漢検四字熟語辞典』(日本漢字能力検定協会)
こちらは四字熟語攻略用に購入。後述しますが、勉強の効率化にかなり重宝しました。
3.勉強法
◆①のテキストを一通り解く
試験までは3か月くらい時間があったので、頻出度にはこだわらず、まずは一通りテキストの問題を解くことにしました。読み問題は頭の中でも解くことは何とかできますが、漢字を書く問題はなかなかそうはいかず。なので、ノートに実際に漢字を書いて解答していきました。1周目で間違えた箇所には印をつけ、2周目でも間違えた場合には「よっぽどのところ」と判断して、ノートに正しい漢字と意味をまとめました。
「よっぽどのところ」は、それなりにありました。ただ所感として、前回漢検準1級に不合格となったときと比べてだいぶ解ける問題が多かったという印象があったのも事実。数年の間に問題が易化したのか、はたまた私が年齢を重ねたことで知識が多少増えていたのか…。
◆②のテキストで本番形式の問題に慣れる
①のテキストにも模擬問題が2回分収録されていましたが、このテキストをメインにして模擬問題を解きました。模擬問題18回の平均は170点弱。さらに18回のうち1回は合格目安の160点にも届かない状態。あまり余裕があるという点数ではありません。
どの分野を攻略すれば点数が伸びそう(あるいは失点を抑えられそう)かを考え、四字熟語を攻略していくことにしました。
◆四字熟語を攻略する
漢検準1級の出題分野別に正答率を算出したところ、伸び代が大きいと思われたのがこの「四字熟語」。結構大きなウエイトを占めている(と私が思っている)分野でもあり、四字熟語を「故事・諺」にも応用できれば効率よく勉強することもできます。
というわけで、テキストに出てきた四字熟語をそれぞれ読みや意味と一緒にノートにまとめることにしました。最初は意味をスマホやパソコンで調べていましたが、ちょっと非効率になってしまったので、④の辞書を購入することに。
紙の辞書は侮れません。この辞書を使ってから効率が格段にアップしました。ただこの辺は人によって紙がいいかデジタルがいいか好みは分かれるところかと思います。ちなみに私がこのnoteの本編タイトルで使っている四字熟語は、今のところこの辞書に掲載されているものを採用しています。
結果的に、8割くらいはコンスタントに得点できるようになったこともあり、四字熟語に力を入れるという作戦は割と功を奏したと思っています。
◆③の過去問を解く
試験1週間前くらいから、全部で6回分収録されている過去問を1日1回分ずつ解きました。ここ数年では合格率が低いとされている2021年度第2回の試験問題も収録されています。確かに難しく、6回の中では最も得点が低くなりました。
実際の試験の難易度は誰にも予想できません。「この回は割と簡単だな」「この回は難しいな」という感覚を掴むことも大切なのかもしれません。
ちなみに私の場合、過去問は1周だけで終わってしまったのですが、時間に余裕がある場合は、もう1周こなしてみるのもよいかと思います。
◆電車の中で読み問題
私は通勤で比較的電車に乗っている時間が長いこともあり、電車の中で読み問題を解いていました。
だいたいこのような勉強を3か月くらい続け、試験本番を迎えました。試験本番の話はまた別の記事に書こうと思います。
あと、不定期で本編とは別に、こうした番外編のような記事も投稿してみようと思います。
(2024/05/06)
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