見出し画像

ホームラン食堂での「常富芳香 作品展 peke peke 2020」レポート

 心地の良い空間でお粥をいただけるホームラン食堂は、離乳食を始めたたばかりの小さな子ども達からご年配の方まで、幅広い世代に愛される、筆者の大好きなお店。

画像1

 また、常富芳香さんの刺繍も、手芸好きから美術の専門家まで、ファンの層が幅広いと伺っていました。ホームラン食堂の木の椅子に、毛糸で編まれた座布団がひかれているのを見たとき「多くの人に愛される」という共通点を持つホームラン食堂と芳香さんの刺繍は、とっても相性がいいのでは?とひらめきました。

画像2

 そんな筆者の思いつきに快くご協力いただいたホームラン食堂の店主・芥川さん、広島ひかり園の職員・日向さん、そして常富芳香さんに心からの感謝を込めて、作品展の様子をnoteに記録します。

1.実施概要

「常富芳香 作品展 peke peke 2020」
期間:2020年12月1日~12月30日
会場:ホームラン食堂(広島県広島市中区西十日市町6-3)

画像3

 ワンフロアのスペースに展示した作品は一度に15作品。コロナ禍のため告知は控えましたが、途中、こっそり5点の作品を入れ替え、計20点をご覧いただくことができました。

期間中の小さなイベント

画像4

 お店がのんびりしたタイミングで、お客さまに展示の感想を書いていただきました。16枚のコースターと1編の詩を芳香さんにお届けすることができました。

画像5

 芳香さんにも施設の外の雰囲気を感じていただきたくて、Zoomを使ったお話し会を企画しました。ビデオ通話も経験のなかった芳香さん。広島ひかり園職員の日向さんと「大丈夫かな?」なんて心配していましたが、その必要は全くなくて。(笑)
 芳香さんがとても喜んでくれたお話し会の様子は、これから公開予定の「芳香さんZoomお話し会レポート」にまとめてありますので、どうぞお楽しみに!

2.お客さまからのご感想

お客さまがSNSに上げてくださったり、直接メールでいただいた写真や文章をご紹介します。

S様より

画像6

めちゃくちゃ素敵✨
じーってたくさん見つめました。
色んなこと想いました。
あぁ、まだまだ何時間でも見れたかも。
ホームラン食堂の店主さんも素敵な方で、カフェと刺繍がすごく合ってて、すごーく優しい、素敵な空間でした。

あぁ、心の栄養。
こんな素敵なものづくりをするおばあさんになりたい♡

F様より

画像7

あったかくてやわらかい作品たちと
ほのぼのするタイトルと
店内の雰囲気とがぴったり合って
それはそれは素敵な空間に。
どれも素晴らしいのですが、
3年かかったという大作は
店主のかなちゃんのエピソードと重なって
伝わってくる温度に、思わず涙がじわり。

Y様より

画像8

数年前、雑貨屋さん「たねまき」さんで、芳香さんの作品 をはじめて拝見しました! ピンクが印象的で、可愛くて素敵な作品ばかりでした。時間もかけられ、思いも込められて作られてるんだろうな?と心うたれました。そして今回、「ホームラン食堂」さんで二度目の出会い⤴お店の雰囲気にもピッタリ、作品を見ながら食事でき、優しく癒やしの時間を過ごせました。家でも芳香さんの作品に癒やされたい!と思い、購入させていただきました。黄色とピンクの作品に優しさと元気をもらっています!

N様より

画像9

心温まる刺繍作品を拝見させていただいて、素敵だなぁ、私もこんな作品を作ることが出来たらなぁと思いました。
購入したブローチは、セーターやコートに付けてお出かけしようと思います…が、コロナの陽性患者さんが続出しているので、お家の中で鏡を見て満足することにします☺

H様より

画像10

画像11

常富芳香さんの作品は、AGMで展示のあった時にはじめ て接し、その純粋さと言うかひたむきさと言うか長年 やって来られたちょっとやそっとでは到達出来ない世界と言いますか、もう頭が下がるような思いで、実際に縫われているところも少しの間、拝見しておりました。それ以来のファンです。

見れば見るほど、エネルギーと言うか、吸い込まれるような力があって不思議です。色と形と糸の表情と、私にとっては曼荼羅のようです。飾るか、仕舞っておいてたまに出して眺めるか、どっちにしようか迷うところです。
ブローチは私には建物と庭のように見えました。明るい緑が綺麗です。ほっとする色合いで、こちらは手軽に楽しむ用にしようと思っております。

3.芳香さんのご家族の方の声

芳香さんの5歳下の弟、浅原勇さまより
(芳香さんにとっては、毎週土曜日に必ず電話するとても大切な存在)

①コロナ禍で来場は叶わなかったため、期間中、作品展の様子を写真をお送りしたあと…
日向さん(広島ひかり園の職員)より、ホームラン食堂での芳香ちゃんの刺繍の展示をメールしていただきました。沢山展示されたのですね。
ディスプレイもよく考えられていて、美術館の展示のようです。
今回は、ホームラン食堂に見に行けなくて残念ですが、こうして写真を送っていただいて、感謝感謝です。本当にありがとうございました。

②展示終了後、お客さまのご感想をお送りしたあと…
素敵なコメントをいただいたり、作品を買っていただいたり、感謝!感謝!!です。芥川さんも、好意的に展示してもらって、有り難いことです。皆さん、ありがとうございます。”

ご来場された芳香さんのお姉さまより
ホームラン食堂に行き、たくさんの展示にびっくりし、涙が出ました。両親が生きていたらさぞかし喜んだだろうと思います。

4.ホームラン食堂 店主・芥川さんより

展示が終わる日は、ちょうど2020年の最終営業日。その日のInstagramから一部を抜粋させていただきました。

画像12

気忙しかった2020年。
最後の1ヶ月を温かく包んでくださった常富芳香さんの展示が30日をもって終わりました。
刺繍糸だけじゃなく、毛糸やキラキラした繊維の糸もあり、形もステッチも様々。
いわゆる刺繍という枠から飛び出したのびのび自由で素直な作品たちは、優しさも可愛らさもあってここに芳香さんがいらっしゃるようでした。
写真の大作は、3年の月日を経て完成したそう。近くで遠くで眺める毎日の中でたまに、どう?楽しくやれてるの?と問いかけられるような日もありました。
不安が募った今年の日々。
自分自身の生き方やお店のあり方も表現も、ひととの繋がり方も。
正解かどうかや、枠にとらわれることなく、楽しむことの積み重ねなんだと教えてもらったように思います。
12月24日で3周年を迎えたこのタイミングで芳香さんと出会えたことは本当に宝物です。

展示に足を運んでくださったみなさま、
常富芳香さん、
広島ひかり園の日向さん、
間をつないでくださったkonkonの佐々木さん。
とっても貴重な機会をありがとうございました。

5.おわりに

 たくさんの人の温かさ、優しさがぎゅっと詰まった1カ月。昨年は特に心許なく、そしていつも通り忙しない年の瀬に「大丈夫だよ」「安心してね」と声をかけられるような展示になり、2ヵ月が経った今思い返しても、本当に良かったなぁ…としみじみ。次回は、季節を変えて梅雨時に。ホームラン食堂で芳香さんの作品展を開催予定です。その頃には、安心してお出かけできますように。

(おわり)

Online Shop & Galleryこんこん
障がい者福祉の現場で生まれた商品やアートを通して、作り手のみなさんと出会ってほしい。
一人でも多くのお客さまに「こんこん」と気軽にノックしてもらえますように。
Instagram Facebook Online Shop

お知り合いにご関心のある方がいらっしゃいましたら、こちらの記事を紹介していただけると、とてもうれしいです😊