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PoV un Mix:トーク&ワークショップ#4 松岡英明『アイドルの未来!ー憧れと共感を超えるもの』2023年2月21日(火)20:15 Zoom参加

松BOWの振り付けを担当されていた香瑠子先生によるトーク&ワークショップは、下北沢のスタジオルゥで開催された。
会場に行くことができない参加希望者のために、オンライン(Zoom)、後日の見逃し配信もあり、私は当日のZoomと、後日の見逃し配信を視聴。(感謝)

3月20日(月)3月21日(火祝)浅草九劇にて開催される
舞台『アイドルは行方不明?!』にちなんでと思われる
この日のテーマは
『アイドルの未来!ー憧れと共感を超えるもの』
お二人からの意外なお話や、ワークショップでの目から鱗な体験など、濃い内容を、当日のプログラムに沿って、レポと感想を綴りたいと思う。

【トーク :60分 (香瑠鼓先生×松岡英明)】

まず『PoV』(Party of Vibration)の説明を受けた。
Party(パーティー)と名付けられたのは、ワークショップではあるのだけれど、レッスン的なイメージでなく、そこに集ったメンバーで創造する、お祭り的な、つまり、楽しく元気になりましょう、という意図があるよう。
(パーティーには、登山などで使われる『行動を共にするグループ』という意味も)
そこに、香瑠子鼓先生が提唱されているメソッド、『ネイチャー・バイブレーション』のバイブレーションの部分を組み合わせての《Party of Vibration》とのこと。

お二人のトークももちろんだけれど、個人的に、身体を使ってのワークショップは初体験なので、そちらも興味津々でスタート。

ラッキィ池田さんの紹介がお二人の出会いというお話から、シンガーになった経緯(というか、松BOWは『(当然)なると思っていた』←もう凄い)から、デビュー後のエピソード。
印象に残ったのは、香瑠鼓先生の、どの質問に対しても、松BOWの、ほぼ考えることなくの返答。
それも詳細。
普段から、まずご自身のことを客観的に見ているし、あらゆることを通り一遍の見方でなく、深く考えている様子が窺える。
また、雑誌などの撮影時の話では、ナルシストに思われがちだけれど、実は容姿にコンプレックスがあるという松BOWの話に驚かれた香瑠鼓先生。
そこからの、ご自身の『比べないメソッド』のお話も素晴らしかった。
憧れがあるから、自信が無い部分が出てくるけれど(深く共感)
『自分の中から出てきたものをすべて良しとする』そうで、ついつい『これで良いのかな?』と、『正解』を探ってしまう私には衝撃だった。

また、松BOWと出会った頃に、『20歳そこそこの子がオリジナリティーを追求し、それを自然に表わしている様子を面白いと思った』というお話にも深く頷く私。
ファンは、まさにそこに惹かれたのだろうなと。

一方松BOWは、ツイッターでも事前につぶやかれていたけれど、
香瑠鼓先生のダンスの指導について、いかに素晴らしいかを紹介。
松BOWが『こういう風にしたい』という話を少し聞いただけで、こうしたら?と的確に投げてくれると。
一から指導するのでなく、まず踊りを見て、そこからくみ取ってのレッスンは、ダンスのレッスンにとどまらない、人生にも通じるようなご指導だったそう。(それはでも、松BOWだったからでは?とも思う)
香瑠鼓先生によれば、(指導したことが)出来るのが早かったとも。

松BOWがアイドルについて
『アイドルは夢を叶える存在』と語ったのも印象的だった。
『アイドルは夢を売る存在』と言われることもあるけれど、
『ファンの夢を叶える』存在であるという表現は素敵だと思ったし、深く納得した。
デビュー当時、アーティストながら『アイドルのような…』とよく称された松BOWが語る『アイドルとは』、興味深かった。

とにかくたくさん印象に残ったトークだったので、書き切れないのだけれど、もう一つだけ。
香瑠鼓先生が考えるアイドルとは、『そこにいるだけで周りが元気になる存在』。
花を見てポジティヴになるのと同じ、というお話。
それは松BOWもそうだと。
スタジオに入ってきただけで、その場をポジティブでハッピーにするそうで。(ライブでステージに登場された際、いつもそう感じるけれど、普段もそうなのですね)
そして、年齢を重ねて夢を語っても様になる、とのお話も。(これもわかる!)
そして、驚いた表現が、『松岡くんは、絶えず自ら浄化して、ゼロに戻している』
こんな表現初めて聞いて、でも、これには仰るとおり!と大感動。
さすがプロ中のプロ(おかしな表現ですが)。
表現もさすが!

松BOWの、アーティストとしての面についてのお話では、『信じて疑わないクリエイティビティ』というキーワードも。
が、松BOWいわく、『自然に湧いてくるものだから、信じるものではない』。
曲も、実った果実を収穫する感覚と以前仰っていたけれど、本当に凄い、わからない、わかり得ない感覚だ。

舞台『アイドルは行方不明?!』のお話も。
犯人を演じる人物を、観客が投票で指名し、開演直前に出演者に知らされるという、驚きの趣向(演出?)にワクワク。
松BOWと香瑠鼓先生、ダンサーさんたちのコラボによるダンスステージも楽しみ!


【ワークショップ:40分(香瑠鼓先生)】

椅子を片付けて、出演者も観客も、前方にある鏡に向かって立ち、
Zoom視聴者は最後方から、皆さんの後ろ姿を見る形。
(レアな松BOWの後ろ姿♪)
先生の指示通り、身体を動かし、想像を働かせる。
室内にいるのに、次第に自然の中にいる感覚に。
身体のひとつひとつのパーツを動かしているうちに、普段は意識しない、パーツの存在や動きを感じ、なんだか不思議に力が湧いてくる。
身体って不思議だなって、子供の頃以来、何十年ぶりの感覚。
終わる頃には気分すっきりしたのは、浄化されたのだろう。

【即興パフォーマンス(舞台出演者による)】

同じ音楽なのに、誰一人同じ表現がない。
ダンス、セリフ、擬態語あり。
面白い!
ということで、Zoom参加で誰にも見られないのをいいことに、私も参加。
イメージは『行きつ戻りつの春』
ダンスの経験は一切無いので、簡単な動作のみだけれど、
床にうずくまったり、ゆっくりと立ち上がって手足を伸ばしたり、くるくると回ったり跳ねたりしているうちに、どんどん楽しくなってきた。
自分の中に閉じ込めていたものを解放する感覚。
なんて気分爽快!
楽しかった♪

【振り返り】

参加者の皆さんによる感想も、舞台出演者の方々はさすが表現者だけあって、感性豊かな表現で、お一人お一人に興味を持った。
舞台も楽しみだし、舞台を鑑賞した後に、トーク&ワークショップのアーカイブを改めて視聴したら、きっと楽しい。

松BOWの、お一人お一人に対する感想も的確でさすがだった。
クリエイティブな方々がお互いに刺激を与え合っている稽古の様子も窺えて、ますます舞台が楽しみになった。

最後に個人的感想。
香瑠鼓先生も松BOWも、色んな意味で『見えている』方。
きっとこの先も、迷うことなく道を歩まれていくのだろう。
頼もしい。
たくさんの心に刻んだ言葉で、私もゆっくりとだけれど、前に進んでゆきたい。

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