見出し画像

舞台《アイドルは行方不明⁉︎》ライブ配信視聴感想|2023年3月20日(月)19:30、3月21日(火祝)13:00、3月21日(火祝)18:00

【はじめに】

振付家、アーティストの香瑠鼓先生が原案、演出の舞台に、松BOWが出演との知らせは昨年2022年中からあり、とても楽しみにしていた。
公演前に開催された香瑠鼓先生のワークショップ(松BOWとのトークもあり)や、公式サイトで事前に知った主な内容は…

1.犯人役は観客の投票により決定
2.開演10分前に出演者に犯人役が出演者に告げられる
3.観客参加型の謎解きダンスドラマ
4.香瑠鼓先生とダンサーの方々、松BOWによるミニライブあり!

予想もつかない内容。
特に2なんて、そんなお芝居可能なの?とチャレンジングな舞台にワクワク。
稽古の様子は、松BOWがツイッターで何度かご苦労を呟かれていたけれど(包み隠さないところ松BOWらしい♪)
ご本人は稽古の様子を伝えるべく、画像や動画などもたくさんアップするおつもりだったらしい。
でも、出来なかったのは、稽古に集中していたからとのことで、期待度ますます!

【配信にて視聴】

舞台は浅草九劇にて2日間に渡って全3公演。
もちろん劇場で観たかったけれど、いまだ東京遠征は難しく、でもありがたいことに全公演ライブ配信(6/21までのアーカイブ付き)ありとのことで、すべての公演のライブ配信を購入、視聴した。

3公演を鑑賞しての感想、特に印象に残った場面について綴りたいと思う。

まず戸惑ったのが、出演者の皆さん、台詞を言いつつ振りがあること。
話す時に、身振り手振りが付くことはあるが、それとは全く違う、ダンスしながら台詞を言っている。
でも、なるほど!これがダンスドラマなのか!と納得。
伝える手段としての言葉、に加えてのダンス(身体でも表現)
最初は面食らったけれど、より伝わるのでは?と思い、何を伝えんとしているのかな、などとあれこれ考えつつ観ていたため、物語に没頭とまではいかなかった初日。
それが、2日目昼公演、夜公演と回を重ねて鑑賞するうちに、すんなりと観られるようになり、自然と物語に入り込めた。

犯人役は誰がなってもおかしくないような、全員疑わしい台詞が面白いなと思った。
3公演、犯人役によって、少しずつストーリーが違う。
全公演すべて鑑賞したものにとってはそこもお楽しみ要素だった。
ちなみに自分の中で『この人が犯人だ』と当たりをつけたキャストは、3公演とも犯人では無かった(残念)
(犯人役として事前投票した方は2公演目で犯人となっていました)

松BOWもアイドルステラの先輩アーティスト役として出演。
登場した瞬間にライトが強くなったかのようなキラキラ感がさすが。
(衣装は上下黒に、白のエアリーなフード付きシャツ)
最初の登場シーンは、事件の鍵を握る人物っぽく謎めいた雰囲気で、それも良かった。
先輩ケン役としてステラと会話するシーンでの松BOWは、いつもとは別のカッコ良さで、ただでさえカッコ良いのに、『カッコ良い先輩』を演じるってどんな感じなのだろう、不思議に思った。
アイドルステラは天真爛漫、キュートそのもの。
先日開催されたワークショップ時に香瑠鼓先生による紹介では、軽度の知的障害を持たれるているとのことだったけれど、会場からの質問に、即興でキュートに、時に笑わせつつ答える姿からは想像もできない。
(普段とは違うそうで、まさに『舞台女優』じゃないですか!と思った)

驚いたのはまだほかにも。
台詞は、必ず発する大事なキーワードはあるものの、ほかはアドリブとのこと。
なんとスリリング!!
どの方も言葉に詰まることなく、笑いを取る台詞まであって、本当に凄い!
しかも皆さん、香瑠鼓先生のワークショップ参加がきっかけで出演されている方ばかりだそうで、プロがいない(舞台だけを生業としていないという意味で)ということにも驚き。
素晴らしい演技とパフォーマンスだった。

劇中、出演者が何度も観客席に降りていたのも印象的だった。
客席に向かって話す場面も。
劇場で観たら、まるで自分も物語の中に入り込んだような気持ちになっただろう。
『観客参加型舞台』な場面はほかにも。
観客から毎日お二人を舞台に上げ、ステラのセレブなファン、王美麗さんの友人役としてアドリブと思われる会話を繰り広げたり(なんであんなにお上手なのだろう!私だったら、舞台に立つだけでも緊張しちゃう)、劇中インターバルで、犯人だと思う人を当てたり(観客は拍手で意思表明、松BOWが『拍手の大きさ検定2級』らしく(笑)判定係に。3級に降格した日も(笑))

【壮観!圧巻のミニライブ!!】


1.以心伝心
2.Virgins
3.Wonderland

出演者の方々とのミニライブでは衣装を替え、黒と赤が混在するアーティスティックなシャツとパンツにエアリーシャツ。
【以心伝心】では4人のダンサーの方と。
【Virgins】【Wonderland】では香瑠鼓先生も加わって出演者の皆さんと。
普段、決まった振り付けもなく、お一人でパフォーマンスされるので、とても新鮮だし、言葉で言い尽くせないほどの素晴らしいパフォーマンス!
特に【Virgins】は、至極ステージ向きだと感動改めて。
非常に盛り上がった(自室で一人だけれど、心は劇場内)
【以心伝心】の後に、ステラとケンが会話するシーンでのケンの台詞
『表現するってことは、尊いことなんだ』がキラリ。
松BOWの言葉としても重なった。
3公演それぞれに違う犯人だったけれど、着地点は同じで、
ラスト【Wonderland】の歌詞とリンクするケンの台詞も素敵だった。
そこからの【Wonderland】
サビの部分で、大きなハートを両腕で作り、次に両手の指でハートを作る振り付けを、香瑠鼓先生の指導を挟みつつ、劇場内の皆さんも一緒にダンス。
これも劇場にいないと味わえない一体感だったと思う。
とても可愛い振り付けだったので、覚えて、松BOWのライブでもファンの皆さんと踊れたら良いなと思った。

終演後のトークでは、この舞台の主旨や、香瑠鼓先生の提唱する『ネイチャーバイブレーション』についてのお話も伺え興味深かった。
初日にこのお話を伺ってからの、2日目の2公演は、印象も変わったし、より楽しめた。
松BOWのお茶目なトークも楽しかったのは言うまでもない。(ホント楽しそうね、トーク)
色んな意味でのバリアフリーを考えたし、新しい発見のある舞台だった。
ありがとうございました。

出演者の方々と観客が感想をシェアする会が、香瑠鼓先生のサロンで開催されるとのことで、(4/07)参加を申し込んだ。
舞台のこぼれ話や、深い話も伺えるかと楽しみにしている。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?