【学習記録77】脳科学と人工知能: シンギュラリティ前夜における、人間と機械の接点

Udemyの「脳科学と人工知能: シンギュラリティ前夜における、人間と機械の接点」の17日目です。

今日も「セクション3」を進めていきます。


20. 記憶のメカニズム

短期記憶と長期記憶
短期記憶:保持期間が数十秒程度の記憶。一度に保持できる容量には限界がある。
長期記憶:短期記憶に含まれる情報の多くは忘却され、その一部が長期記憶として保持される。容量に制限はない。

長期記憶は大脳の他に、小脳にも保存されているのですね。

陳述記憶と非陳述記憶
<陳述記憶>
・エピソード記憶:個人が経験した出来事に関する記憶
・意味記憶:言語とその意味、概念の関係性など「知識」に相当する記憶

<非陳述記憶>
・手続き記憶:自転車の乗り方、楽器の演奏などのいわゆる「体で覚える」記憶
・プライミング:すでにある記憶が、後の精神活動に無意識に影響を与える現象
・古典的条件付け、非連合学習など

海馬と記憶
海馬は大脳辺縁系の一部で、記憶や空間学習能力に関わる器官
感覚器からの情報は、主に視床→大脳皮質に流れて処理されるが、このうち、覚えておいた方がいいと判断された情報は海馬に送られ「短期記憶」となる。
海馬に保存された情報で、さらに重要と判断されたものは、少しずつ大脳皮質に転送され、「長期記憶」となる。
海馬は、偏桃体や側坐核と密接な関係があり、情報の取捨選択に「感情」が強い影響を与えている。


小脳と記憶
手続き記憶は、小脳と大脳基底核に保持される。
小脳の場合、実際の運動と予測の誤差、および外界や身体の情報がプルキンエ細胞に入力され、シナプスに短期記憶が形作られる。
その一部は、小脳の深部にある小脳核に長期記憶として保存される。


ヘブ則と長期増強
1949年にカナダの心理学者ドナルド・ヘブが唱えた仮設
シナプス前細胞の発火により、シナプス後細胞が発火するとシナプスの伝達効率が向上する。
このようなシナプスの可塑性(変化が保持される性質)は、実験により確かめられており、長期増強(long-term protentiation [LTP])と呼ばれる。
LTPは記憶の基礎となる現象だが、大脳皮質、小脳、偏桃体など様々な脳領域で見つかっている。

ニューラルネットワークはこのシナプスをモデルとしている。


小テストは1つ間違えてしまいましたが、、、
今回は、ここまで。

次回から「セクション4」に入っていきます。


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