治らない

コロナの後遺症だった嗅覚障害は、普段の生活に困らない程度には治った気がする。
幾分、毎年より電車内の汗臭い感じが減ってるので、完全ではないのだろうけど。

それより、鬱から社会復帰して3カ月。
一気に仕事を覚えて、新しい業務にも首を突っ込んでそれなりにやってきたつもりだったけど、ここに来て調子が悪い。
吐き気が止まらない。
全員が年上の部下と言うなかなかハードルの高い状況なのもあって、そのプライドだけが高くて現状維持な仕事のやり方にイライラしてる。

なるべくもういいや、って思うようにしてるけど実害もある。
そうして、頼みたくても断られる(それ自体社員としてどうな?なのだが)仕事は全部自分でやる。
これって、休職前と同じやん。

それにしても、癌だと周りも気遣ってくれて、保険も売られてて生活と闘病を両立出来る環境になってきてると思うが、どうにも鬱は自己責任感が残る。
休職も自分の会社は1年で終わり。
要はクビ。
その後はどうすれば?
多分、公的補助をと言うことになるのだろうけど、妻が働いてるから多分申請は通らない。

もういっそのことフリーターになって、とか考えるがまだ残ってる半分の人生を考えるとそれは早計な気がする。
ボーナスないし、有休も残りを数えながら3月末まで過ごさないといけないから、そう簡単に取得も出来ない。
詰んでる1年だ。

苦しければ逃げるべきだと、安全圏から言われるが生きなければいけないのなら、どうやって生きるのだ?
餌の取れない動物は生きていけない。
それが自然の摂理。
だが、相互扶助の理念がある人間は、そうも言ってられない。
自分が元気な時は、それなりに誰かを支えているのかもしれないが、自分が支えて欲しい時にはどうにもならん。

癌と違って、明確な余命宣告もないし迫る死期もない。
しかし、毎日が寿命の最後の日みたいな気分。
死刑と違って、自分のなかで毎日どうする?今日?明日まで待つ?
みたいな会話が毎日、毎朝、続く。
蝕まれていくのは身体の細胞ではなくて、脳内の生気。

イライラしないようにしたい、でも出来なかった。
結局自分が悪いとしか思えなくなる。

今は親より先に死ぬな、って言われてるから確かにそれは良くない気がして、それだけが死ぬを選択しない理由になってる感じ。
人間とうまくやっていけないのに、人間である理不尽。
だからと言って、一匹狼で生きていけるほどのバイタリティを持ってる訳でもなく。

自分で自分の死刑宣告をするために生きながらえる日々。
大した罪もないのに贖罪をする。

自己肯定が爆上がりします! いつの日か独立できたらいいな…