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大学の演劇部で活動

プロダクションの養成所を止めてもぬけの殻になってしまいました。
またもや行き場を失ったわけです。
もう役者にはなれないんだなぁ、と半ば諦めムード。

一応大学生だった私は適当なサークルに入りました。
テニスとサッカーのサークルだったかな。
軽く汗を流した後に、ファミレスで喋る時間は退屈でした。
遅れて入ったサークルだったので周りとも距離が埋まりません。
そんじゃ資格の勉強でもするかー、と手を出したのが国家試験。
そこまで難易度は高くありませんが、片手間にやるだけではダメでしたね。
記念受験して終わりです。
大学の開放プールに毎日行って、クロールで1,000mとか泳いでいました。
もうヤケクソの日々、無目的。
そんな中ですが、一時は役者を目指した訳なので目立ちたがり屋の癖は付いてしまったようです。
多少無理して振舞った結果、周囲では「時の人」と噂されていたものです。
これは自慢ではなく、自嘲として書いています。

その後、何がきっかけだったのかいま一つ思い出せませんが、大学内に演劇部があることを知りました。
大学内の看板だったのか、友達Nとの会話だったのか。
「えっ、大学でもそんなのあるんだ!?けど…経験者じゃないと演劇・舞台なんて無理だよね…」
と思いましたが、一度はプロダクションの養成所に所属したことで役者の卵となった私は勇気を振り絞って門を叩いたのです。

演劇部とサークルどちらが正しいのか解りません。
大学公認か非公認かに違いがあるのでしょうか。
今、該当の劇団名を検索したら演劇部となっていましたので、演劇部として書いていくことにします。
その演劇部は2~3ヶ月に一回舞台をするので活発な方だと思います。
大学演劇部では、役者は演技だけとなっておらず、裏方も含めて担当することになります。
足場を組み立て、暗幕を垂らし、照明を吊るし、チラシやチケットを作成し配って、と舞台に関わることを一通り知りました。
もちろん目的としていた舞台にも立ちました。
テレビ・映画と違い何て生々しかったことか。
今、ここで、俺が役を生きている、と感じることができるのです。
いやー、すいません、全然言葉が足りません。
きっと舞台役者にこだわる人、それを観るのが好きな人というのは、(全然言い足りていませんが)そういう点に惹かれるんだろうと思います。
結局、役者として2公演、裏方として1公演に参加しました。
これにより、劇団・演劇へと目指す道が確実になったのです。
ちなみに、またプロダクションの養成所叩きとなってしまう発言をすると…。
同演劇部に子役でプロダクションに所属していたという男子Oがいました。
入部の際にやや注目されていましたが…残念、うだつが上がらない演技でした。
迫力がなくセリフの覚えも悪かったです。
きっと、舞台と映像の違いに起因しているのかな。

演劇部に所属していたのは大学2~3年にあたったと思います。
大学4年では大学に行く必要がない程度に単位は取得できていました。
ときは就職氷河期時代の真っただ中。
同級生が猫も杓子も公務員試験を目指していました。
私は大学近くから小田急線沿いに引っ越しました。
そう劇団青年座研究所に合格し、通うことになったためです。
結局4年生は一度も大学には行きませんでした。
卒論を書いた記憶もありません。
就職活動も1社も申し込みしませんでした。
こりゃ恐ろしい、若気の至りでは済まない、若さゆえの過ちです。
こうして、大学編は終わり、青年座研究所編に繋がっていったわけです。

最後に…上述した国家試験の勉強と、プールでの運動は、後年になってから役立つ機会がありました。
今、ズバリではありませんが、その周辺のことに関わっています。
むしろ、その経験があったから今を生きれていると言っても過言ではありません。
ヤケクソ、無目的だったあれが、後になって顔を出すことになるとは。
逆に真剣に役者を目指していたことは、目に見えて何かの役には立っていないのに…。
人生わからないものです。

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