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脱・役者、目指せ社会人

負けっぱなしで終わった役者の夢。
それでも、涙を拭いて、顔を上げる時がきます。
私が、その短い役者人生を終えたのは20代後半に差し掛かるところでした。
さて、では何をしますか。
パッと思いついたのが以下3つのルート。
・就職活動
・独立開業
・資格取得
それぞれに対して思ったことを書きます。
結論から言うと、私は3番目の資格取得を目指しました。
そして、その後の人生が拓けていったのです。

就職活動

最もオーソドックスです。
当時は、アルバイト・派遣の契約ではなく、会社に所属して、定額の収入を得たくてたまりませんでした。
しかし、大学卒業時代にも一切就職活動はしていなかった私がこれから働ける会社なんて見つけられるだろうか。
業界・業種・職種も全くわかっていません。
知識ゼロ。
しかも、既に新卒採用から3周遅れはしているであろう年齢です。
大学院卒でもなく、際立ったスキルがあるわけではありません。
ベターなこの案には、何も現実味がありませんでした。

独立開業

選択肢としてはあるのかも知れません。
が、「思いつく」だけの選択肢に過ぎません。
何か売るものがあるわけではなく、人に勝る趣味もない私。
ダメ、不可能。

資格取得

なぜこんなことが思いつけたのか不思議なのがコレです。
ちょうどその頃、司法制度改革(ロースクール、新司法試験)、公認会計士の合格枠拡大が話題になりました(多分)。
だからなのか、自然に一つの選択肢として浮き上がってきたのです。
また、てきとーに入学したFランク大学が、国家資格を目指せる学部・科目だったから思いついたのかも知れません。
そして、資格取得に向けてスタートを切りました。

なお、この後も資格名は伏せて記事を書かせてもらいます。
理由は2つです。

1つ目は、今後も私のnoteを読んでもらえるとすると、この職業の人という固定観念を持って読まれることが憚られるからです。
私は、思いつきのように記事を書いています。
これからも、職業にとらわれることなく、自由奔放に書いていきたいのです。
馬鹿話としてお付き合い下さい。

2つ目は、もし私と同じように役者等を志望した人が、私と同じ道をたどったときに、役立たないからです。
もしかしたら、こんな記事でも夢に挫折した人の目に触れることがあるかも知れません。
そのときは、リスタートの始まりです。
自分で模索して、道を決めて、進んで行って欲しいと思うわけです。
具体的な資格名を出すと、変な意識が芽生えてしまう恐れがあります。
一方で、資格取得自体は推奨しています。
だから、例えばこういった記事を参考に、自身で資格を選び、人生リスタートすることはよいと考えます。
そのための一助となればと思い、この記事を書く次第です。

とかなんとか言ってますが、私が取得した資格は偉くもなければ、格好よくもありません。
伏せる必要もないのに、大げさなんだからなー。

資格取得するまで

資格の勉強中は、役者時代の数年間と双璧をなすような人生の暗黒時代でした。
時期によりますが、平時で1日5時間以上、年間365日休むことなく2~3年は勉強しました。
もともと頭の出来がいまいちなわけですから、人並み以上の勉強量が必要でした。
なぜここまで黙々と勉強できたのか、今振り返っても理解不能です。
しかも、当時の自分自身は、勉強時間が苦しいと思っていた節がないのです…。
むしろ、本格的に学ぶ授業を楽しんでいました。
小中高と勉強は進研ゼミ程度の私。
それが、そのときになって、白熱ある生講義を受けることは、ビンビンに刺激を受けて燃えるものがありました。
段々と、勉強しているのに資格がないことの立場が恥ずかしく感じたりしました。
自分だけが世間から置いてけぼりを食らっているそんな立場を。
その恥ずかしさ・悔しさがバネになって、また夢中で勉強に取り組みました。
結果、30歳を目前にして合格をすることができました。

資格取得後

試験合格後は、その資格をもって就職が決まりました。
資格あってこそ就ける仕事なので、あっさり就職。
が、正直、給料は新卒以下です。
だけど、そんなことは無問題。
アルバイト・派遣という場当たり的にではなく、定期的にお金を得ることができる仕事に就けたことは夢のような心地がしました。
また、社会の一員、大げさにいうと経済活動を担う人になれたことが嬉しかったです(かなり大袈裟な物言いだな…)。
それからはコツコツと経験を積んでいき、今もその資格があるからこその仕事を続けています。
新型コロナウイルス感染拡大もあって、収入金額や勤務形態は変化がありました。
今は生活余力が幾分ある程度の収入で暮らしております。

最後に

今、「資格が人生を変える」ということを、身に染みて感じています。
更には、脱・役者からよくぞここまで社会に戻ってこれたな、と自分を褒めてあげています。
役者から今に上手く繋がっていきました。
その理由としては、時期・出身学部・生活環境…等のマッチングが良く、加えて運も味方したことが大きいです。
また、役者活動を終えることに納得し、そこからの切り替えが上手くいったことが良かった。
役者はこれ以上は無理だ、と確信を持ち、ズルズルと引きずらなかったことが、前に向けての推進力になったに違いありません。

最後の最後に参考図書を一冊。
下記の本は資格紹介本の中でも秀逸です。
発行年月日はかなり古いですが、資格業界・力関係を知るのに役立ちます。
資格取得を目指すならば、ぜひ手に取ってほしいと思います。

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