棋譜添削 相振り飛車

棋譜はこちら↓


15手目74歩

出来るだけ居玉で仕掛けていくのはやめたほうが良いです。(攻めの形を作るのはOK)
64銀と出られると一歩交換のチャンスが無くなってしまうように思いますが、それでも玉の囲いを優先しましょう。

38手目67銀

本譜は同金と取りましたが52歩成と踏み込む順もありました。52歩成76銀成61と同銀と進んで以下の図です。


こちらはまだ美濃囲いがしっかりしていますし、次の65桂が絶品ですね。相手の76の銀も遊びそうですしこちらの進行もあったと思います。


43手目

相手の持ち駒は銀だけなので飛車さえ働かせなければ有利を維持出来そうです。(78銀打という手はありそうですが、冷静に68金と引いておくくらいで大丈夫です。)

52銀打と打ち込んでいく手は金を一枚剥がせますが代わりに一歩を失ってしまいます。駒を精算したあとに有効な攻めが無ければ無理攻めになりがちです。


ここで金打ちで攻めていける手などあれば悪くないです。
銀2枚になったことで相手の攻めの手段も充実してしまいました。



飛車成りから53歩で飛車先を抑える展開はなるほどな!と思いました。
ただこの局面では21馬が、43馬の飛車角両取りの先手で厳しかったです。駒を取りながら、次の狙いがある手は好手になることが多いです。

本譜の進行は手順に好位置に馬を作られてしまったのがもったいなかったですね。


87手目94飛打

これは91銀打以下の詰めろになっていますが、93歩と受けられた後の狙いが特にありません。
 退路封鎖なら94歩で十分でした。飛車を手持ちにしていると71銀打以下の詰めろがかかります。(ここからの詰み筋ぜひ読んでみてください)

71銀以下の詰みがあります!


もしくは94飛に代えて21龍も価値の高い一手でした。94桂打から寄せを狙えます。

61の銀取りにもなっているので受けが難しい。


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