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金曜日の夜、好きな作家さんのトークイベントに参加した日

すごくあたたかい、呼吸のしやすい、やわらかさに満ちた空間だったと思う。
お話するお二人はもちろん、本屋さんの中で一緒に座っている人たち、
顔は見えないけれどオンラインで聴いている方々、
イベントのために色々細やかに気を配ってくださったスタッフの方々。

特に今週はひええと思いながらなんとか過ごした平日の5日間だったので、
金曜日の夜に2時間、楽しみだけれど大丈夫かな、と思っていたが、
本当にあっという間だった。

土門さんは、かろやかな方だった。
話を聴かれるときに、ほんとうに聴き手の方をよく見て、うなずいて、
ほんとうに楽しそうにしている姿が印象的だった。

安達さんは、ご本人が話されていた「弱さ」や「欲望」を認めて、
等身大でそこにあろうとしている方のように感じた。
話すことばの中で表れる例えや表現に、
ストレート剛球をキャッチャーがミットで受けるように、
ずしんと腹に落ちるようことがあった。

おふたりがそれぞれの本のファン!大好きな部分がたくさんある!
という気持ちが伝わってきて、お互いがお互いの本の話をしたり、
朗読されたりする姿に、とてもほっこりした。

イベントの中で、「書く」ことについて質問させていただいた。
「書くこと」を生業にしているお二人が、
日々の生活の中で、また生業として、
さらにはセルフケアとしての「書く」をやっているのか、どうしているのか、知りたかったのだ。

その中で、おふたりが、それぞれの目的が違う「書くこと」を、
最後はどちらも音楽に例えられていたのもとっても興味深かった。

「吐き出して声の通りをよくするような文章」:自分だけの日記
「ドラムとベースのような文章」:noteで公開されている日記。
「その文章たちがあるからこそ、なんでもメロディーをつくることができる」:本などのような形でまとまったもの。

「自分のためのピアノ」と「オーディエンスのためのピアノ」は違うという安達さん。

二人のお話を聴きながら、
自分の中にふわふわやどっしりと響いたことがたくさんあるけれど、
特に自分の中に残ったり、メモに書いていたりしたことばたちをリストに残しておきたい。

・自分が自分といるからさみしくない
・自分に対する受容感
・マザーリングのその後:おかんがでてくるようになった!
・「ま、いっか」「報われなくてもいい」「回収しなくてもいい」
・「不安定さを受け入れる」はなぜできるのか、という質問に、
「報われなくてもいいから」と答えた八百屋さん
・「これでいいのだ」バカボンのパパの精神。
・課題解決型のひとは、収穫祭を味わわないのでは?
結果が大切だから、収穫物をみて「わーい!」ってならないのでは?

・自分の中で、ひととして間違ったことをしたと思ったとき、
反省はする、けれど、人間だから完璧をもとめるのは難しい。
「赦し」が必要なのではないか
感情は生ごみ。ふたをすると腐ってしまうけれど、太陽にあてると堆肥になる。



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