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人生のコンパスを持つこと(10月読書日記)

人生のコンパスと聞いて何を思い浮かべるだろうか。
自分の人生がどこに向かっているのか?
むしろどこに向けて進めているのか?
コンパスというと方向性のことを思い浮かべることが多いだろう。

今回、前田裕二さんの「人生の勝算」を読んだが、
前田さんの壮絶な人生とゆるぎないコンパスについて知ることになる。

前田さんというと今は一躍有名人であるためご存じの方も多いだろう。
メモの魔力という本が最も最近出た本であり、多くの方が手に取っていること思う。私もその一人である。
本を読んで前田さんにとても惹かれて「人生の勝算」も手に取ってみた。

読んでみた感想としては正直、今の自分にとって勇気づけてくれる一冊となった。
前田さんは幼少期の頃から恵まれた環境ではなく、
小学生ながらすでに生きるためにお金を稼ぐという行為を行っている。
小学生といえば私は好きな野球や友人との遊びに明け暮れていた頃だろう。
多くの方は小学生といえば私と同じ経験の方が多いのではないだろうか。
前田さんの凄いところは壮絶な境遇の中でも前を向いて生き続けていることだ。これも一概には言えないが前田さんと同じ状況であったら、自分で何とかしようとは思えず、悲観的になり行動できないことが多いのではないかと思う。
幼少期の頃から『恵まれていない』という自分ではどうしようもできない大きな壁に立ち向かい、そしてそのこと自体に反骨精神を持ち、いつしか企業するための原体験になっているというドラマのような人生である。

私も前田さんとは年齢が近く、年代的には親近感を持つが、
生き方については尊敬しかない。

今回の本の中でも今の仕事の頑張りになるたくさんの勇気ある言葉をもらえた。
人生で成功というのはその人自身が結局「どんな人生」を送りたいかによるものである。

人の心は弱く、どれだけ他人が羨むような状況にあったとしても得てして、
隣の芝が青く見えてしまうもの。
結婚してかわいい子どもに囲まれたり、休日のお出かけをしてプライベートライフを充実させていたり、はたまた仕事で大活躍していたり、SNSからは幸せそうな知人の近況が日常的に目に入る。そのときに、自分にとって大切なことを選び、決めていないと、自分以外の他者の幸せが羨ましく手仕方なくなるかもしれない。

この言葉が示すように「自分が何を幸せと定義し、どこへ向かっているのか」という価値観を充実言語化しておくことで幸せな人生を生きれるのだろう。つまり、「人生のコンパス」を持つということだ。
そのために、必要なこととして前田さんは「自分の深堀」を挙げている。
それも就活で誰しもが行うノート1冊分のものではなく、ノート30冊以上も使うような本当の意味での深堀だ。

ここまで、生き方について触れてきたが、前田さんの努力量についても、
尊敬できる内容が書かれている。
新卒で入社した外資系の証券会社での営業時代の話が出てくるが、毎朝5時には出社の一番遅くに返るといった働く時間がマジで長いのだ。
それに毎日日経新聞を全面よみ、先輩からたくさんのことを学ぶ姿勢、どれをとっても行動量に勝るものはない。そしてその行動量を築く、気持ちの強さは大変勉強になるものだ。
本の中でも挙げられていたが、前田さんの尊敬する先輩の言葉で、
「当たり前のことを行う」「人から好かれる」ことが大事という言葉が心に深く刻まれる。
結局人より成果を出すには、特別な方法なんかなく、当たり前のことをきちんとこなすことと誰よりも量をこなすことしかないのだ。
そして、一人でできることには限界があるけど、仲間と行うことで一人の時の限界を突破できることを知ることだ。仲間と一緒に行うためには、人から好かれること、そのために『自分が人を好きになる』ことが大事なのだ。
人から好かれようとしても絶対に好かれることはない。
しかし、自分が初めに他者を好きになり接することで、相手も心を開き、自分に向き合ってくれるようになるのだ。
これらの行動基準についてはこの本だからこそ学べるものであると感じる。

「人生の勝算」を読んで、自分の可能性を信じること、そして実現のための努力を惜しまないことの大切さを認識することができた。
私も来年で30歳の年になる。
20代が終わるとなると何となく焦りも出てくるが、自分の人生のコンパスを持ち、進みたい方向へひたむきに進んでいきたいと思う。
今の時期にこの本に出合えたことに感謝している。

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