韓国語の学習に不安を感じている方へ

    私が韓国語を勉強してきた15年のうち、10年以上は不安を感じながら勉強をしてきました。実力は上がっているのだろうか。どのようにして自分の実力を確かめればいいのか。普段の生活、勉学、仕事で疲れて学習が継続できていない。勉強方法は間違っていないだろうか——  このような不安です。

    私の韓国語学習は、こうした不安を解決しようともがいてきた期間でした。これから韓国語を始められる方や、今現に韓国語で不安を感じられている方に向けて、私の韓国語学習に対する不安の解決方法をざっくりとですがお伝えできればと思います。結論から言いますと、不安を解消するためには自分の韓国語が成長していることを実感するに尽きます。そのためにはアウトプットで韓国語への確信を得ながら自信を作り、その自信で「本当にやりたい事」を韓国語で体験・挑戦していくということです。ここからは私が以前ツイートした内容を補足する形で書き綴ってみたいと思います。

【外国語学習は不安になるもの】


なぜ負担を感じるのか

<文字>
まず初見で記号にしか見えないハングル文字を覚えるのは大変です。しかもその文字はアルファベットのように母音と子音に分かれており、それぞれに音を持っています。さらに「K A = か」のようなローマ字と違って、「K A M = 감」というように文字は3つ以上につながり子音で音が終わるという日本語にない音まで覚えなくてはいけません。

<読み書き>
そして文字を覚えた次は、音を覚えながら「文字」と「ハングルの音」を一致させます。すると単語を書いてそれが読めるようになります。それと並行して助詞や文法の仕組みを学ぶと、単語と単語をつなげて文が書け読めるようになります。最初は記号にしか見えなかった文字が、単語となり、文になり、それを連ねて文章が作れるようになります。こうなるとハングルという文字が、「考えや感情を伝えることのできる韓国語」になります。

<聴き取り>
読み書きも楽しいですが、やはりハングルは音も美しいものです。韓国語を聞くときは、ただ聞くのではなく「音声の向こう側で人が何を話しているのか」に注意しながら耳をすまして聴くことが大事です。相手が本当に何を言っているのか集中して聴きます。そうしているうちに、モヤがかかっていた頭ので今まで学習してきた単語や文法が少しずつ見えてくるようになります。さらに続けると【単語→助詞→語尾→接続詞】、ざっとこのような流れで、音声が一本の糸のような文章になって聴こえてきます。ただそのためには予備知識となる単語、助詞、文法、その他表現を事前に勉強して知っておく必要があります

<発音>
発音は文字を覚えながら、もしくは少し書けるようになってから練習します。発音は好きな先生から学ぶことをおすすめします。学習全体的を通して言えることですが、専門知識を持ちながら学習に寄り添ってくださる先生が一番です。もしくは仲のいい友人でもいいと思います。とにかく負担を感じず気兼ねなく発音を丁寧かつ正確に確認してもらえる人を選ぶ必要があります。ここで身に付いた発音は大事です。後から不自然な発音のクセを直すのには骨が折れます。精神面では最初から萎縮するような相手から教わってもなかなか進歩しません。強烈な意思と大きな目的意識を持っていれば短期スパルタでもいいかもしれませんが、それはいばらの道です。

<口は楽器>
正確な発音を練習をしないと正確な韓国語を話せるようにはなりません。口は、口の形と舌と息遣いで音を奏でる楽器です。まずは音の鳴らし方を知らないと音楽は演奏できません。韓国語を話すということは、口という楽器でハングルを口に出して奏でるということです。また、ハングルではなくカタカナで発音を覚えても韓国語は話せます。しかしそれは変な韓国語です。私の場合、まずは韓国人に聞き返されないレベルを目標にしていました。

<話す>
読み書き、聴き取り、発音がそろえば次は「伝わること」に焦点を当てた練習に入っていきます。韓国語ネイティブの人に伝わるように朗読してみたり、自分で作文したものを相手に説明するように読んでみたり、韓国人に話しかけてみたり、聴いた音声を理解しながら反復して声に出してみたり、実践の会話につるながるような練習です。ここまでくると韓国人と簡単な会話が可能になります。そしてこれより先は、自分の目的や用途に合わせた目標を設定して反復練習あるのみです。人によって練習を超えて訓練に入っていく場合もありますが、その場合は韓国語に対する執念が必要です。

どこで不安を感じるのか

    ざっと私なりの学習過程を振り返ってみましたが、少なくともこの過程を辿れば、どこかで不安を感じるようになります。実力は上がっているのだろうか。どのようにして自分の実力を確かめればいいのか。普段の生活、勉学、仕事で疲れて学習が継続できていない。勉強方法は間違っていないだろうか。いざ韓国人が目の前にいたら上手な韓国語で話せるのだろうか。果たしてこのままでいいのだろうか———   私はこのような不安を常に感じていました。

    向上しようとすればするほど、不安な気持ちは強くなります。むしろ自分の実力に安心している勉強はどこかでゆるみにつながり停滞します。だから不安だけを感じて勉強しなければならないという訳ではなく、道のりが長く大変な学習だからこそ、安心よりも不安を感じる時間や度合の方がどうしても大きくなってしまうのです。

【不安を楽しみに変える方法】


<蓄えた知識を確信へ>
勉強してきた/している知識が実際身になり成長した/していると実感できたとき、自信が生まれ行動という経験につながり、最終的には「これが正しい」という確信につながります。ここでは、うまくいったことだけが確信になるのではなく、うまくいかなかったことも「これは違うんだ。次はこうすればいいんだ。」という確信につながります。アウトプットした言葉はすべてが経験になって確信として蓄積していきます。アウトプットを伴わない勉強は常に知識という在庫を抱えている状態で、いつ売れるのか、いつ日の目を見るのかわからない心の不安定な状態です。アウトプットを通してこそ、本当の自信と確信が蓄積されます。平たく言えば、アウトプットという名の確認作業です。

<確信という資産を持つ>
一度得た確信はなかなか消えません。今後、語学を学習していく上で確信は半永久的に消えない資産になります。アウトプットの場とは、「あの時この言い方で伝わった!あの時この言い方では伝わらなかった!あの時あの人はこう言っていた!こういう場合韓国ではいつもこういう言い回しを使っている!」。 これらを感じられる場の全てです。これはすべて自分の経験によって裏付けされた「確信」であり、その確信が新しい自信を生み出します。目には見えませんがこれは一種の財産です。

まとめ

不安を楽しみに変えるには、アウトプットで得た確信から自信を作り、その自信で「本当にやりたい事」を韓国語で体験・挑戦していくに尽きます。それこそが語学を学ぶ上での最大の「楽しみ」ではないでしょうか。そのサイクルはいつしか習慣となり、おのずと継続されていきます。その先に夢が場合、チャンスさえ掴めば叶えられます。


最後までお読みいただきありがとうございました。

韓国語やろや!!


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