軟着陸スペース

いつ頃か 忘れてしまう 
僕と君と二人 離れた日付違う
きっと明日になれば 気付いてくれると
ひたすら自分に言い聞かせてる
モニターに映る 君に良く似た手 美しい
僕に手招きで 誘うよ
踏み込んでみると もういないよ
お決まりの 夢をまだ見ているよ

いつでも 画面の中で 君を探す
ふりをしてるつもりだけど 間に合わず
君もとうとう 僕に愛想をつかし始めている
気がついたら 遠くにいるよ
戻っておいで 僕の方へ
受話器を置いて すべてを捨ててくる前に悪戯
全部済ませておいてね

なにかを忘れて思い出せない 
ままにできない言葉なんてない
たまには切手も貼り付けてない 
手紙の中身確かめに出たい
旅路はいつも退屈させない 
相棒を片手に気づけば世界の
窓を開けてみれば色褪せない 
広がる希望の様な風景画
見てる合い間に時代を制覇 
してる世代の同級生が
いつの間にやら落ちぶれていた 
事もいつしか見逃していた
自分の生き様を振り返る暇も
ないくらいに傷ついていた
いつまでこのままでいられるか
そろそろここを離れる時が 
近づいてるのもわかっていた
繰り返し訪れる転機
軟着陸スペースへ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?