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初代タイガーマスク/佐山サトル、神田明神にて新武道「神厳流総道」発表!

 7月15日(土)、初代タイガーマスク/佐山サトルが神田明神文化交流館地下1階「EDOCCO STUDIO」にて『佐山武道 初代タイガーマスク 佐山サトル特別講演会』を行った。講演で佐山サトルは現代社会における武道の必要性を説き、新武道「神厳流総道」“極圏”、“激圏”を発表。
 近代総合格闘技の創始者が、修斗、掣圏真陰流、須麻比、神巌流総術に続く新たな概念を社会に向けて発信した。


初代タイガーマスク/佐山サトル

 講演はまず、佐山サトルの足跡を振り返り、総合格闘技が普及した現状に
「普及すればそれで良いのか。有名になればそれで良いのか。お金になればそれで良いのか。単に強くなればそれで良いのか」
と疑問を抱いたこと、新間寿氏や藤原敏男氏、ゴッチ、猪木といった、これまでプロレスラー、格闘家、武道家としての初代タイガーマスク/佐山サトルを共に創り上げてきた人々への想いを紹介。


新間寿氏、藤原敏男氏が新武道発表を見守った


「単に強いだけの格闘技であってはならない、それらの人たちから学んだ、人と人の道を反映するものなければならない」
との考えと思想から生まれた「神厳流総道」が発表された。


 そして現代社会へ格闘技・武道がコミットすることで果たせる役割について紹介され、総監・佐山サトルが登場。

 佐山サトルは日本古来のシラス思想や神道・仏法が説く道を織り込んだ「神厳流総道」を紹介。掣圏真陰流から桜木祐司5段、修闘東京GYMから人見礼王が登場し、佐山サトルの解説の元、実践を行った。


桜木祐司5段(右)と人見礼王(左)

「神厳流総道」はアマチュアの“極圏”、“激圏”と、この日は秘匿されたプロの3つの区分からなる武道。
 詳細は公式で提供された画像を参照されたいが、特に礼を重んじ、脚の運びなどに重きを置く点は格闘技とは異質で、まさに新しい武道そのもの。


相手から視線を外さない武道ならではの礼


 また、グランドポジションでの打撃は寸止めとなるなど、安全性に配慮した新しい総合格闘技の側面も合わせ持っていると言えるだろう。


実践
グラウンド状態の相手への打撃は寸止め


タックルを制限し、スタンディングの攻防の幅をより広げている


投げは打撃と同じポイントが加算される


グローブはさらに改良された物になる

 アマチュア部門は畳で行うが、プロ部門ではリングの使用を検討しているとのこと。また、グローブの厚みなどもアマチュアは安全性を考慮した物になる。
 現在の、一部を対象にした格闘技とは異なり、幅広い層に門戸を開くことで、武道を通した社会貢献をしていきたいとの想いが感じられる。


神田明神、岸川雅範禰宜も道場開設の折には入門したいと語った


 元祖過激な仕掛け人、元新日本プロレス取締役営業本部長・新間寿氏は「プロレスは愛、格闘技は恋」と喝破した。佐山サトルは愛と恋を統合して「道」を、「神厳流総道」を通じて世に広めようとしていると感じた。
 安全性を高め万人に門戸を開いたアマチュア部門、「格闘技界がひっくり返る(佐山サトル・談)」大きな仕掛けが用意されているプロ部門、新武道「神厳流総道」の今後に注目したい。

闘病中の佐山サトルだが、身振りを交えて「神厳流総道」の革新性について熱く語った


 


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