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会話が苦手なのをどうにかしたいコミュ障のわたしが出会った本

35にもなって、会話が苦手です。

若いころから、人前で話すと極度に緊張したり
自分の声や表情などに自信が持てないことで
殻に閉じこもりがちな人間でした。

ふつうは、社会人になったらある程度
プレゼンや営業、接客業務などで徐々にそういうものを克服していくと思います。

ただ、わたしはなかなかそういう機会を活かせずに(新卒の会社を1年ちょっとで辞めたり、次の会社ではパワハラで病んだりと)今まできてしまいました。

なのでコミュニケーションの苦手意識は
人一倍高いです…!
職場での報告もテキストに頼りがち。。

そして「苦手」と意識しだすと
余計に会話が億劫になるんです。

一時期は本当に殻に閉じこもって、
ひたすら自分のデスクでPCに向き合って
誰とも会話せずに1日が終わったこともありました。(電話応対だけはやる)


いやもう、さすがにこのままじゃダメだ!と思って今年からはコミュニケーションに関する本を買って読んだりと努力はしました。

それでもやっぱり実践は難しい。

そんな時に、いしかわゆきさんの
『聞く習慣』が発売されました。

1作目の『書く習慣』も読んでおり、
とても読みやすい文体と
著者自身の性格に共感していたので
すっかりファンになっていたわたしは
すぐにこちらの本も購入しました。


・コミュニケーションがうまく取れない
・新しいコミュニティでなかなか友だちができない
・大人数の集まりがつらい
・人と関わることが苦手
・他人にあまり興味がない
・自己肯定感がひくい
・自分はつまらない人間だとおもう

などなど…
共感ポイントがたくさんです。(泣)

きっと人と話すの大好き!
口から生まれてきたタイプ!という人には
一生理解されないであろうこの性質。

こんなのわたしだけだろうな
と思っていましたが、
どうやら同じように感じている人は
世の中にたくさんいるようでした。

ひとりじゃないんだと思うだけでも
ちょっと救われますよね。

聞く習慣を読んで、
コミュニケーション能力をどうにかしたい!と思っていましたが、
どうやら重要なのはそこではないのかも、ということに気づきました。

そこで気づきを得たポイントを
今回は記事にしたいと思います。

同じように、「人と会話するのが苦手」という方にも共有できたらと思います。

1.会話が苦手なら事前準備をする

たとえば
・日ごろ悩んでいること
・軽く相談したいこと

をリストアップしておく。
いつでも誰かに相談を持ちかけられるような状態にしておく。

人は頼られるのが好きだから。

ちなみにここでもしアドバイスをもらったら
とにかくすぐに試してレビューするなど
感謝の気持ちを行動で示すことまでがセット。

2.忘れっぽくて緊張しやすいならメモを活用

相談だけではなく、
その人に聞いてみたいことメモすることも有用です。

今日はこれについて聞いてみたい!
思ったら、スマホのメモ帳にでも書いておく。

これは最近聴いている
みんなのメンタールームでも喋りのコツとして紹介されていました。

たかが雑談、たかが日常会話と思わず
苦手だと思っているのなら
活用できるものは活用する
ていうのは大事ですね。

3.インタビュアーになったつもりで聞く

なにを話せばいいか分からない人🙋へ
「聞く」ことをオススメされています。

とはいっても相手に興味がない…
というとき。

自分が知りたいことではなく、
この会話(インタビュー)を通して
「読者が知りたそうなこと」を聞くことを意識する。

たとえば自分には興味のないガーデニングの話をされたとしても

・(自分はどうでもいいけど)「なぜガーデニングをはじめたんですか?
・(自分はどうでもいいけど)なにを育てているんですか?など、

自分はどうでもいいけど
みんなは知りたいかもしれないという感覚で
主語を自分→みんなに変えて考える

インタビューしてるつもりで聞く


またこれはメンタールームと同じAmazonオーディオブルの『悪魔の傾聴』で聴いたのですが

質問は、
自分が気になったこと

相手が聞いてほしい(であろう)こと
をする方がどんどん話がふくらむとのこと。

たしかに今までわたしは
「わたし」が気になったことばかり聞いて
「相手」が何を話したいのか?なんて
あまり考えていませんでした。

「話すのが苦手」でも
インタビュアーになったつもりで
相手からどんどん話を聞き出すことで
相手に話してもらうと
会話のハードルがぐっと下がる気がします。


4.質問には意図をもたせる

「好きなアニメってなに?」
こういう漠然とした質問はNG!

それを聞いてどうする?と思わせたら
警戒心が生まれてしまうので、
それを聞く理由をプラスすることが大事。

「最近泣きたい気分だから、泣けるアニメが知りたい」など
なんでもかんでも聞けばいいってもんじゃないってことですね…


5.そもそも人は「自分のことを知ってほしい生き物」である

人はみんな自分の話を聞いてほしい!という
願望をもっているようです。

聞き手にまわることで
相手にたくさん話してもらう。

そこで大事なのが「リアクション」です。
良い返しを身につけたら、
喋っている相手がいい気分になってくれます。

ここでひとつ浮かんだのが
最近インスタでフォローしている
フィンランドでお寿司屋さんになった女性
チカさんのフィンランド人との電話シーンの投稿記事でした。

フィンランド人は会話の途中で「相槌」をほとんどしないため、無言の時間が生まれ、日本人同士の会話とのギャップを感じるそう。

これって面白いなーと思いました。

日本では、共感や相槌ってかなり大事なもののように扱われますが、国や文化が違えばむしろ
「話の途中に相槌を打たない方が真剣に聞いている」という認識になるということでした。

もちろん、会話を盛り上げたい!
と思ったら相槌やリアクションは大事ですよね。

でも、オーバーリアクション無理!な人間もいます。(主にわたし)

大事なのは「あなたの話を聞いているよ

という姿勢なんだと思います。

会話の途中にうまく返せなくても
聞き終わったあと、また後日でも、

「あの時の話なんだけど、わたしはこう感じた」と時差があってもいいんだと思います。

「ちゃんと考えてくれているんだ」と
相手も悪い気はしないと思うんです。

あまり肩肘張らずにやっていきたいなと思いました。

6.つなぎ言葉で時間をかせぐ

相手に話してもらっているうちに
「次自分がなにを話すか」は考えておくこと。

ひとつの話をフックとして
会話を盛り上げるには「深掘り」が欠かせません。

一問一答で会話終了〜!を防ぎ、
ひとつの話題を長続きさせるためには
この深掘り質問が効きます。

話と話をつなぐ


「つまり」「それは」「ということは」などの
つなぎ言葉で質問を投げてみます。

それより前の話題を
「つまり…」(要約)
「それは…」(詳細)
「ということは…」(言い換え)
「たとえば…」(例を挙げる)
などでつないでみる。

その間になにを話すかの時間稼ぎとして
いくつかこのフレーズを自分の中で確立しておくと役に立ちそうです。

7.NGトークテーマより気にするべきは相手の反応

こんなことを聞いてもいいのかな?
と思ったら、
「こんなこと聞いてもいいのか分からないけど」
「失礼だったらごめんなんだけど」
「前にも聞いたかもしれないんだけど」などの

枕詞(クッション言葉)をうまく利用する。

また反応が悪かった場合は、
あまり深掘りせずに「不躾なことを聞いてしまってごめんなさい」とすなおに謝る。

NGよりも相手への思いやりが大切ですね。


8.聞いた話はアウトプットしてみる

相手がおすすめしてくれたこと、
話してくれたことへの「感謝」「お礼」
は積極的に文字にして伝えてみる。

そうすることで、
会話の最後の印象を良いもので塗り替えらるということです。

たとえばnoteのコメント欄もそうですが
自分が発信したことについてなにかしら
メッセージをもらえると嬉しいですよね。

会話でも同じことが言えるということだと思います。
デートの後の「今日楽しかった!」の一文が
最高の思い出になるみたいに。


9.誰かの話を聞くだけで自己肯定感が上がる

人の話をよく聞くことで
「わたしも誰かの役に立てているんだな」という実感を得て、自分を肯定できる

「自分を受け入れてもらう」ようにがんばるのではなく、「聞く」ことで相手を受け入れるようになることで好感度は上がっていく。

これはなるほど〜と思いました。
自己肯定感がひくいので、そういうふうに考えたらちょっとは自分を認められるかも!と
話を聞くことに前向きな気持ちになれました。


10.まとめ

会話というと、言葉の応酬だと思い
素早い切り返しができない自分には
そもそも向いてないと思っていたんです。

だけどいしかわゆきさんの
『聞く習慣』を読んで、
聞きたいことをメモしておくとか
主語を自分→みんなにする、とか
一定のテクニックを持つことで
少しだけ楽になれるんじゃ?と思います。

『習慣は、身につけばこそ人生を変えるほどの
強い力を持ちますが、そのぶん、
簡単に定着することではありません。』


読んだからといってすぐに身につくものではありませんが、繰り返し読んで、
そのたびに気をつけながら
「聞く」ことを楽しんでいけたらと思います。

わたしと同じように
人との会話に苦手意識を持っている多くの方にも読んでいただきたい1冊です。


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