見出し画像

23歳と28歳の悩み。


友人とpodcastを時々録っていて、その内容に関することをnoteに書くのを第一回からやってきた。荷物を引越し先に送り終え、すっからかんになった友人の部屋で録った第4回は、なんだか不思議な方向に話が流れていって、自分たちが将来に不安を抱えていた大学生の頃の話になった。

2016年、大学4回生で休学していた自分は、同じく休学か除籍かで大学には行かず、コーヒーの仕事に夢中になっていた中学の友人と、ある日難波でコーヒーを飲みながら語っていた。

周りが就活をして、大企業の面接をたくさん受けたりしているなかで、僕はそれまで目指していた大学院への進路を諦め、在学中のボランティアで関わりのあった生活保護ケースワーカーの仕事を志して翌年公務員試験を受けるつもりでいた。

結局翌年、その公務員試験にも二次面接で落ちてしまい、他の企業の面接を受ける気にもならず、内定をひとつももらわないまま大学を卒業して、卒業した年の春に、3ヶ月デンマークに留学した。

周りに就職を決めずに卒業する人はいなかったから不安はあった。

ただ中学の頃から「がんばって勉強していい高校、いい大学に入っていい会社に就職したら人は幸せになれる」みたいな、上の世代の人たちの幻想のようなものには懐疑的で、主流の価値観やレールのようなものに縛られることには窮屈さも感じていたから、進路を決めずに卒業するのはもちろん不安だったけれど、これが自分に合った生き方なのかも。という思いもあった。

高3で大学受験をせずにバイトでお金を貯めて卒業後ピースボートで世界一周に行っちゃうような友人に当時ちょっと憧れていて、一般的なレールを外れても好きなことをする方が、人生楽しいものになるんだろうなと前々から思っていたのも、この生き方を選べた理由のひとつかもしれない。

だけどやっぱり、自分がどう生きていくのか、選びなおした進路でいいのかもわからず不安は大きかったから、大学に行かずコーヒーに没頭する、自分以上に変わった生き方をしている彼の存在は支えだったと思う。


復学した5回生の一年間はバイトを3つ掛け持ちしてどうにかやりくりしながら公務員試験や卒論をこなして留学の準備をして、留学から帰ってからしばらくはお金がほんとになくて、満足に食べれずに職場で倒れそうになって早退したこともあったけれど、どうにか持ち直して、今は多少の貯金もできて、何よりありがたいことにおもしろいと思える仕事を日々やれている。

23歳のときにカウンセラーの夢を諦めたときは相当しんどかったけれど、それ以上に自分に合った仕事に就くことができた。「いろいろあったけど大丈夫だったよ。」って過去の自分に言いたい。当時ははてなブログにいろんな思いを綴っていた。そんな当時の自分を肯定するようなpodcastになってしまった。人生一度きりやから、できるなら、やりたいことやったほうがいいよって。


もうすぐ28になるのだけれど、これから、当面は今の仕事を続けるにしても、空いた時間を使って何をしようか。これからどう生きていこうかと、いま立ち止まって考えている。

悩みながら、動きながら、自分に合ったものを見つけていく作業、死ぬまで続けるしかないんだろうな。


http://pilotlightcoffee.com/archives/739

声こもっていて聞き取りづらいところもあるけど、良かったら聞いてみてください。


たまには遠くを眺めてぼーっとしようね。