見出し画像

平和と地雷と正義の味方

娘が机と布団の間に
秘密基地を作ったようだ

「見てー!すごいでしょ♡
鍵が3個あるから、誰も入れないんだよ〜」

おおおー
ずいぶんと厳重だね!

すると主人が
「ママは心の鍵10個だから
それに比べたら少ないね」

ねぇ
笑いが止まらないから
本当にやめて?

私「え?10個だと思ってた?鍵50個あるよ?」

😳

主人「でも今の会話で30個開いたでしょ?」
んなわけわるかい!
私「逆に30個増えたけど?」

😨😨😨

主人「二人共、鍵がたくさんなの一緒だね☺️」

何が言いたいの?言ってみて?
と言わんばかりの表情で
娘と私からの冷たい視線を浴びる主人

冷たいようで温かい
コントのような時間は
お互いがリラックスしている時だけ

誰か一人が
少し疲れていたり
忙しなくしていたりすると
それは地雷になる

こんな時
「何でも信じちゃうんだけど、どうしてだろう?」
と最近悩みを打ち明けてきた息子は

「あー、そんなこと言ったらだめだよ🥺」
って困った笑顔で優しく仲裁に入る

小さい頃から繊細で
テレビでアンパンマンを見たら
「バイキンマンはなんでこんなことばかりするの?」
「アンパンチしたら痛くてかわいそう」と
泣いて泣いてテレビを消した日を
今でも鮮明に覚えている

その気持ちは今でも健在だから
もちろん学校で
「なんだよ!うるせーな!」と
叩かれたりふっ飛ばされたり
その度に泣いて帰ってくる

先生には
「いつも助かってるよ」と言われるけれど
たまに本気で傷付いていて
なんとも言えない気持ちになる

間違ってはいないのだけれど
正義の味方が正しいとは限らない
生きるって難しい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?