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大谷の真実

ニューズウィーク日本版の最新号である4月9日号には「大谷の真実」という特集記事が組まれています。アメリカ人の記者や大学教授などが今回の水原通訳による賭博疑惑に関して興味深い記事を書いています。すべて英語の記事の翻訳になります。

我々日本人のほとんどは私も含めて、大谷翔平は潔白で水原通訳だけが賭博にかかわっていると思っているのではないかと思いますが、アメリカ人の視点は少し違うのだということがわかります。

『「オオタニはシロ」にかけるべき理由』というのが最初の記事ですが、他の記事も含めてすべての記事は理にかなった分析をしています。しかしその中で伝わってくるのは、アメリカ人の中には大谷も賭博に関わっていた可能性があると考えている人がそこそこいるということです。

これは国民性の違いとか文化の違いとかということになるのでしょうが、元々日本人の持っている性善説とそうでない性悪説による違いもあるかもしれません。国が変わればいろいろな考えの人がいるということを認識するべきだと思います。基本的に日本人独特の感性はアメリカ人には理解されにくいところがあるかと思います。日本では水谷通訳にまで同情してしまう人がいるかもしれませんからね。

ここでは記事のダイジェストや感想など詳細については触れませんが、記事には今回のスキャンダルに関するアメリカ人のとらえ方を詳しく書いてありますので、是非雑誌を手に取って読んでみてください。こういう機会にアメリカのメディアに直接触れるのもいいかもしれません。5つの記事を読んでみて面白いのは、筆者のほぼ全員が心の底から大谷を擁護しているように感じられるところです。

一番最後の記事はジョージワシントン大学教授によるものですが、次の文章で締めくくられています。
「大谷を襲った今回のスキャンダルを機に、アメリカ社会全体のギャンブル依存を見直すべきだ。大谷よ、君には野球の歴史を塗り替えるだけの才能と魅力がある。その大きな存在感で、アメリカ社会の在り方も変えてくれ。」

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