9 カウチサーフィンて本当に安く上がるの?ーー私編ーー

数えるほどしかないけど私も一応カウチサーフィンゲストとして使ったことがある。初めての体験はポーランドでお泊りは無かったけど朝早くから夜遅くまで一緒に過ごしてくれたAさん。私たちの為にポーランドの飾り物まで用意してくれて、美味しいスイーツのお店も並んで買っておいてくれた人。

そして初めての宿泊したのはメキシコのカンクンでした。数通リクエストを送ってみたけどいかんせんメキシコ人の感覚ではワカラン、でも来てみろ。忙しいんだ。でも暇もある。メッセージの内容もワカラン。今みたいにGoogle翻訳も日英はあったけどほかの言語は無かったのでスペイン語の方が楽ちゃうんか?みたいな感覚だったところに「初めてカウチサーフィンホストします!一緒に楽しもう!」と返事をくれたのがRだった。そしてRは「空港まで迎えに行くよ!何時?」「今日ゲストルームの掃除をしたよ!」などウキウキわくわくでこの腹の出たオバサンを待っていてくれた。嬉しかったので「何かお土産のリクエストはありますか?」と訊いたら「本場の日本のビール飲んでみたい。」というのでエビスビールとアサヒビールのロング缶2箱と近所のリサイクルショップで売っていたこけし人形と結構豪華な羽子板や男性浴衣等準備した。当時はLCCでも厳しい荷物制限なかったような気がします。メキシコに着いて友達が迎えに来ているので荷物がどんなに重たくても知ったこっちゃない。成田までもリムジンバス発着場所の隣のビルで働いていたのでビールは近所のコンビニで箱買いしてバス停まで同僚と運んだので大変ではなかった。今も荷物大変な時は使っている術。電車では絶対に無理です。

いくら歳とったオバサンでもいきなり知らない人の車に乗るのはお迎え来てくれるのはありがたいけど躊躇もあった。「どうしたもんか。。。」と悩んでいたところ良い考えが浮かんだ。私のメキシコシティの友達に「Komoの友達です。ご迷惑をおかけしますが何卒Komoをよろしく。」と小学生の子供の両親が友達の家に電話をするようにしてもらったのだった。そしてメキシコシティからカンクン空港に着いてもしばらくメキシコシティの友達からRの携帯に電話が何度も「大丈夫か?」と来ていた(笑)

私の初めてのカウチサーフィン。Rは仕事の休みを二日も取って車で秘境のセノーテ、ビーチ、カフェ、レストランと沢山普通のツアーでは行けないような場所に沢山連れていってくれた。「いや~、カウチサーフィンて楽しいな~。日本人の友達が出来るなんて嬉しいよ。」と言ってくれた。夜はココボンゴというカンクンで一番有名なクラブに連れて行ってくれて沢山の友達を紹介してくれた。そこではRやRの友達が私にバラの花束を買ってくれたりして東京ではしがないパワハラを受けるのが鉄板なオバサンでもそういう時間は本来の自分らしい楽しい自分になれたりして私もとても良い時間を過ごした。

私は最初からRをカンクンで有名な素敵なレストランにご招待するつもりでいたので最後の夜はカンクンのホテルゾーンの海沿いの素敵なディナーに招待した。結構なお値段だったけれども私がホストにしてあげたい事だった。

お土産にしろレストランにしろ、私がしたい事だったのでしただけ。見返りも何もいらない。もう彼は私と言う赤の他人を家に招き入れてくれてベッドルームも与えてくれた。感謝している。

カウチサーフィンは無料で食事も出してもらえるかもしれないしお酒やお弁当だって貰えるかもよ!って思っている人達が居るのをネットで見て驚いている。外国人バックパッカーはそんな感じだったけど日本人にはそんな考えや行動はして欲しくない。いや、生活していたりすると会社の飲み会やプライベートなお付き合いでも「せこい人」「ケチな人」は出くわす。でもそういう人って最後は人からの信用も無くなるし「あの人誘うのやめよう」なんて事になったらなんでお金をけちったり人にたかるの?意味ないじゃん。って思う。勿論無駄遣いとは違う論点。私だってかなりのケチだし趣味なんか節約ですよ?でも人様にはお金をけちったりしないし交際費は出す。って決めている。それが正解かはわからない。でも私個人の意見。

その他、韓国のソウル、ロシアではユジノサハリンスク、メキシコのカンクンでは他のホスト2人等の人達にお世話になった。なるべく外で食事をして出すことにしてる。それは私が勝手にしたいから。一つだけ言えることはきちんとローカルな人がローカルな場所やアクティビティしてくれたらお金では買えない体験が出来る。なので私にとってはカウチサーフィンが無料でお金の節約になるかはわからない。

この私の初めてお泊りしたRとは縁が続いてるような居ないような。。。

彼のご両親のお家(豪邸)にも何度か遊びに行ってパーティしてもらったり、そして私の東京のお家にもご両親が数回来てくれた。泊ってくれたけど彼らの家のバスルームより小さいお部屋。Rの従妹も来た。Rのママは私の主人をメキシコシティの観光に連れて行ってくれて洞窟のクールなレストランなどに連れて行ってくれた。

ただ、私はもうRとは話していない。カンクンにはその後数回行ったけど行く度にカウチサーフィンで知り合ったよく分からない女性が一緒にいる。カウチサーフィンをデートアプリの様に使っていたのだ。最初にあった時の初めてのゲストとホストとしてのときめきがなくなり、別にホテルでもいーや。そっちのほうがきれいだし。とか思ってしまうようになった。もう何年も彼とは話してないけどRのママとは先月話した。Rが繋いでくれたご縁。

そういう出会いもある。長くなったのでここまでにします。読んでくださっている方居るのであればありがとうございます。