見出し画像

夢、どうや? 第ニ夜

こんな夢を見た。
中学生の私は、学校から帰ると、夕飯ができるまで、2階の自室で宿題をしていた。
しばらくすると、階下から母が私を呼ぶ声がする。
「そんなところでなに座ってるの?」と母が言うので、「部屋で勉強してるよ」と大声で叫んだ。
ところが母は「そこでぼーっとしてないで返事しなさい」と言う。
私の声が聞こえないのか?そして母は何を言ってるのか?
返事が聞こえるように部屋の外に出た。
階下に続く階段をふと見ると、一番下の段に、誰かが座っている。
後ろ姿だが、私と同じくらいの年恰好の女の子らしいことが伺える。
電気をつけていないのに、その子の周りだけ青白くぼやっと光っていた。
「だれ?」
と、問うと、その子はゆっくりと振り向いた。
その顔は…私だった。
彼女は私を見て、ニヤリと笑った。


2023/12/04 おもにゃんが、クラブハウスにて「夢開き」(初朗読)してくださいました。
ありがとうございました


中学時代に見た夢ですが、今でも覚えてます。
怖い夢…殺人鬼や恐竜に追いかけられる夢などは何度も見たことがありますが、これは追いかけられる系とはまた違う、背筋が寒くなる怖さがありました。

もう1人別の自分がいるのも怖いけれど、それだけじゃなく母には私の返事は聞こえていない、と言うことは、
階段に座ってる子が、いつのまにか本物の私に成り代わっていて、今2階にいる私は存在しなくなっている?と言う恐怖。

振りむいた顔が、口裂け女やのっぺらぼうの方が、まだマシかも。

街を歩いていて、自分に出会うのをスピリチュアルな用語で、「ドッペルゲンガー」と言って、これを見てしまうともう先が長くないと聞いたことがありますが、私のドッペルゲンガー体験は夢なので、今でも生きています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?